群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

人事評価の季節になりました

 年2回人事評価を実施しています。

 

 5年前くらいから、遅ればせながら開始し、自己評価、一次評価、二次評価と実施し、最後に管理者の評価を経て、結果は賞与と翌年の昇給幅に少し影響を及ぼすようになっています。

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棒 茄子

 この評価を通してもっと活躍するにはどうすべきか、次節の目標設定などを評価面接という形で行います。

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 昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止を目的に、室長・主任と最小限の評価面接をしていただきましたが、今年も面接に関しては削減する方向で動く必要がありそうです。

 

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 面接を通して、セラピスト個人が普段考えていることや、どのように成長していきたいのか、今年の目標など、前向きな話を聞かせていただき、逆にこちらが元気をもらうことも増えています。

 

 評価されると思うと萎縮してしまいそうですが、皆さんこのあたりは割切って望まれているようで、明るくお話しを聞かせていただいています。

 

 自身での目標設定が上手にできる人、自己評価が適正な人、常に前向きな発言ができる人、次に取り組みたい構想を話せる人など、仕事とは給料をもらうだけのものでなく、自己実現に向けた自己を形成するために利用するのが当然のごとく振る舞える人もいます。

 

 私は自虐的で後ろ向きな発言が気が付くと増えてしまう質なので、面接などでこういう強者と相対しながら、考え方やふるまいを自分のものとしていけるよう努力しています。

 

 皆さん是非私の成長のためにも、この機会に夢や希望、目標を語ってください。お願いします。

    

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                          記事:部長さかもと

ワクチン接種

 4月を迎え、周囲のスギ花粉は抑えられ、最近ではマスクを常時装着しているせいか、花粉症が酷くなったという話を聞くこともなくなりました。

 

 リハ室の看板もリニューアルされたようなので、ご紹介しておきます。

 

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 当院では3月下旬から、コロナウイルスのワクチンの一回目接種を始め、160名程度が一回目の接種をやっと終えました(二回接種予定)。

 

 これから二回目の接種と、関連職合わせ300名超の1,2回が待っています。リハ職種は接種されるだけなので、何もしませんが、医師や看護師は大変だと思います。

 

 一回目なので、目立った副反応は出ていませんが、腕が上がらないと訴える職員は多いように感じます。

 しっかり抗体を作ってもらいましょうね。

 

                          記事:部長さかもと

回復期リハビリができる患者さんの間口を広げる

 「廃用症候群」は、別名生活不活発病ともいわれます。医学的にはこの用語を使っていますので、これに倣いますが、病気やケガなどで身体を動かせない状態が続き、過度の安静や日常生活の不活発に伴って生じる身体的・精神的諸症状のことをいいます。身体を過度に動かさないこと(不動、低運動、臥床など)により生じる二次的障害です。

 

 廃用症候群の症候は、筋骨格系、循環・呼吸器系、内分泌・代謝系、精神神経系などさまざまな臓器の症状として現れ、日常生活自立度を低下させます。

 身体の活動には、不活動状態が長期化すると、さまざまな臓器の機能低下の悪循環が生じます。廃用症候群廃用症候群を悪化させ、寝たきりを起こす原因になります。

 

 廃用症候群の症状にはこんなものがあります。

  1. 筋力低下と筋萎縮
  2. 骨萎縮
  3. 関節拘縮
  4. 運動耐容能力の低下
  5. 起立性低血圧
  6. 静脈血栓
  7. 換気障害・沈下性肺炎
  8. 体重減少・低栄養・食欲低下
  9. 尿路結石・尿路感染
  10. うつ・せん妄・見当識障害・睡眠障害

 不活動状態によりこういう症状が出ると、そこから抜け出すのにはかなり大変な思いをします。

 

 回復期リハ病棟には、廃用症候群を呈した患者さんも入院することができます。

 実際には肺炎治療後の廃用症候群であるとか、開腹手術後の廃用症候群などで入院されていますが、こういった疾患の患者さんが当院の回復期リハ病棟全体の一割未満を占めています。

 

 廃用症候群はリハビリの効果が上がりにくいと言われるので、今年度2月退院までの患者さんで検証してみました。

 

 実績指数だけを調査しましたが、黒いグラフが全員を入れて実績指数を算出したもの、青いグラフは実績指数の計算から除外すると宣言した患者さんの結果だけを集めて算出したもの、赤いグラフは除外者を外した本来の実績指数を表しています。

 

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 除外者を外す前の実績は25前後と低いですが、除外者の選定が適切にできており、除外後の実績は40を超えています。対象者の四割くらいが除外になっていましたので、廃用症候群の患者さんは、予後予測が比較的簡単にできるといえるでしょう。

 

 比較対象として整形疾患(人工関節置換を除く)の患者さんの実績をご紹介します。

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 やはり、整形疾患の方が廃用と比べ日常生活活動の利得は高くなるためか、黒いグラフ(全体)の数字は高くなっています。

 

 また、効果が低い患者さんも明確には決められないためか、青の除外患者の実績指数は廃用症候群の患者さんの数値よりも高くなっています。

 

 しかし、除外者を抜いた実績指数(赤)では、40を超えることができました。

 

 病院によっては算定除外する患者さんを決めず、入院患者さん全員で指数を算出し基準をクリアしているところもありますが、これでは良くならない患者さんを回復期リハ病棟に入院させる事は難しくなります。

 

 当院では、たとえ良くならなかったとしても、入院してリハビリを受ける機会を多くの患者さんに持っていただけるように、この実績指数除外という診療報酬の制度を活用しています。

 

 多くの患者さんに回復期リハビリの機会を増やすため、今後も努力していきます。

 

                          記事:部長さかもと

柔軟性は大事にしましょう

 初めまして、新人PTの小塚です。

 

 最近コロナウイルスの影響により、人が集まって運動する機会が減っていますね。私も昔からやっていたサッカーやフットサルが出来ていなくて残念ですが、Jリーグがついに開幕しました。今年はどこのチームが優勝するのか楽しみです。

 

 サッカーを見ていると、よくハムストリングス損傷したということを聞きます。ハムストリングスとはもも裏の筋肉のことで、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の3つの筋肉で構成されています。有名なサッカー選手でもよくケガをするハムストリングス。大事な筋肉だというのは何となくわかりますが、柔軟性がないと怪我をし易いとも聞きます。私達の生活でハムストリングスがどのように関わっているのかを少しお話ししたいと思います。

 

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 ハムストリングスの柔軟性が高いと良い効果がたくさんあります。

 

1:腰痛予防

  最近腰が痛いという人がまわりに増えてきている気がします。腰痛の原因の1つにハムストリングスの柔軟性低下があります。そのためハムストリングスのストレッチを行う事で腰痛軽減・予防が期待できます。

 

2:疲労回復

  ハムストリングスはもも裏の大きな筋肉です。ストレッチを行う事ことで足の血流が良くなり、老廃物などが循環することで疲労回復効果があるそうです。さらに血流が良くなることで基礎代謝が上がり、痩せやすい身体作りができます。

 

3:姿勢が良くなる

  ハムストリングスが固くなると、骨盤が引っ張られ姿勢が悪くなります。ハムストリングスの柔軟性が上がると骨盤が引っ張られなくなり、骨盤を起こし姿勢が良くなります。

 

 今回ご紹介した効果は3つ。ハムストリングスだけを見てもこれだけ良い効果があります。

 腰痛予防、疲労回復のために、私もハムストリングスのストレッチ、筋力強化を続けてやっていきたいと思います。

 コロナウイルスが収束し、またサッカー、フットサルが出来る様になるまで、ケガをしないようにハムストリングスを鍛えて行きます。

 

                          記事担当:PT小塚

年齢とともに筋力が落ちやすくなってきます

 加齢と共に全身の筋力が低下してくるものですが、特に私が気になるのがふくらはぎ。

 

 この筋肉です。

 

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 英語で書いてありますが、気にしないでください。

 アキレス腱とか書いてあるだけです。

 

 この筋肉は立っている時はバランスを保つために活動していますし、歩く時には安定した歩行のためや、前へ進む力を出すために活動しています。

 

 この筋肉が弱ってくると、ベタ足で歩くようになり、足が後ろに行ったときにも、踵が床から離れにくくなります。

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こんな感じの歩き方です

 こういう歩き方になる前に下腿三頭筋を鍛えて欲しいと思いますが、トレーニング方法を下に示します。

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 片足立ちで椅子やテーブルに軽くつかまって、踵をできるだけ大きく挙げます。片脚づつ、大きく20回できると良いでしょう。

 

 トレーニング方法もこれと同様に行います。ゆっくり大きくできる回数から始めて、最終的に片脚ずつ、20回連続でできるようにすると良いでしょう。

 

 このくらいできると、かなりバランスも良くなってきます。

 

 回数は20回までとし、これを超えて行う必要はありません。

 

 二日に一回程度練習するのが理想的といえます。

 

                          記事担当:さかもと

今年度も終わります

 こんにちは!最近は暖かい日も増え、春がぐっと近づいているように感じます。

 もうすぐ今年度の終わりが近づくとともに、卒業や転職、別れの機会が増える時期でもあると思います。当院でも退職のセレモニーが行われました。今年は感染対策の為、送別会で盛大に送り出す事が出来ず、残念ではありましたが、花束と色紙に今までの思いを込めました。

 

 同僚の多い職場ですが、共に働いてきた仲間との別れはやはり寂しいものです。今回も未だ寂しさを感じています…。しかし、この病院に就職したからこそ出会えた先輩、同期、後輩との関わりを振り返れる機会でもあると思います。

 

 この場をお借りして、今までの感謝を伝えたいです。共に働けたこと、本当に感謝しています。新しい環境で、新たなステップに踏み出す皆様を心より応援しています。またの再会を楽しみに…私達も恥じることのないよう、日々精進していきます。

 

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                         記事担当:OT五十嵐

住宅改修実地指導

 コロナウイルス感染防止対策で、現在も面会制限を継続中です。

 患者さんとそのご家族の皆様には、大変不自由な思いをさせ、誠に申し訳ございません。

 

 当院の患者さんの年齢層を考えますと、感染症が入った途端、昨年大阪のリハビリ病院で起きたような惨状が予想されます。そうならないような予防措置ですのでご協力ください。

 

 代わりに家族カンファレンスの際を中心に、タブレットによる患者さんの状況説明を行う事ができますので、相談員にご相談ください。

 

 また、その結果、住宅改修の実地指導が必要と判断された場合に、改修案を持ったPTOTが、ご自宅まで伺わせていただいております。

 担当のケアマネジャーと、改修施工者とお話しができると、介護保険に利用などもスムースにすすんでいきますので、ご協力ください。

 改修指導の際には、基本的に患者さんにもご同席いただきます。詳しくは担当者からご説明があります。

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 指導の範囲は、当院から車で片道1時間以内です。患者さんの自宅への外出、外泊を伴いますので、患者さんの状態把握を行う点でも、わかりやすいと思います。(入院中一回のみ)

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 こんな制度もご利用ください。

 

                        記事担当:部長さかもと

運動で保つメンタルヘルス

 ストレスが全くないというのは問題ですが、ストレスが溜まりすぎているというのも問題があります。

 

 ストレスの解消をしないまま、ため続けていくと、さまざまな病気を抱えることにもなってしまいます。

 

 一例として、抑うつとの関係を示します。

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  仕事のストレスが高ければ、抑うつのリスクは当然高くなりますが、週1回以上の運動を行う事で、抑うつのリスクを減らすことができます。

 

 運動の強さなどについては言及されていませんが、定期的に運動することが大事だといえそうです。

 

                        記事:部長さかもと

 

ラベンダーと

 みなさん、こんにちは。

 今回は近々患者さんとラベンダーの種まきを行う予定なので、少しラベンダーについて調べてみました。

 

 種まきの時期は3月~4月と9月~10月。ちょうど今ぐらいの時期がおすすめですね。

 しかし種まきの場合ラベンダーは1年目では咲かず2年目で開花するそうです。みなさん知っていましたか?自分は知らなかったです。咲くまでそんなに時間がかかるなんてびっくりです。

 

 それはさておき、よくラベンダーの香りがする洗剤やディフューザーなどの商品を見かけますがどんな効果があるのでしょう・・・

 

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 ラベンダーの香りには人に対して様々な影響があるといわれています。

 身体への影響としては頭痛、生理痛、筋肉痛、神経痛、腹痛などの痛みを和らげてくれる効果があります。 香り成分が精神を安定させ、痛みの鎮痛効果や傷の鎮静効果となるそうです。

 

 それだけでなく精神的な影響もあり、リラックス効果や安眠作用があるそうです。

 また、自律神経のバランスを整える力もあるそうなのでラベンダー恐るべし。

 

 そんなラベンダーも開花まで時間がかかりそうですが、気長に待ちたいと思います。

 開花が楽しみです。

 

                          記事担当:OT小澤

姿勢について

はじめまして、新人PTの山田です。

入職してからもうすぐで一年が経ちます。

 

一年前の自分と今の自分を比べてみて何が変わったのかな?と考えてみました。

 

そこで浮かんだことの一つが姿勢についてです。

 

この理学療法士という職業の職業病かもしれませんが、

患者さんはもちろんのこと、私生活でも何かと人の姿勢に注目してしまうようになったと思います。例えば、スーパーなどで買い物しているときにすれ違う人などです。

 

それに伴って、自分の姿勢も気にするようになりました。

 

ある日、書類作成の仕事をしていると、恐ろしく背中を丸くしてパソコンに向かう

自分に気がつきました。

 

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老化による姿勢変化の特徴として、背中が曲がっていくことは有名だと思いますが、

背中が曲がっている人ほどバランス能力、歩行能力が低下しているといわれています。

 

この二つの能力が低下すると転倒につながるので、なるべく予防したいですよね。

 

背中が曲がっていく原因の一つが背中にある筋力の低下です。

 

背中の筋肉を鍛える運動はいろいろありますが、

背中を丸くしている自分に気づいたときに背中を伸ばす、

この積み重ねでもこの先の自分の姿勢が変わってくるかもしれません。自分も気をつけたいと思います。

 

その他に私がよく行う背中の筋力を鍛える体操を紹介します。

(疾患のある方は控えてください。専門病院で指導を受けてください)

 

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1.お尻を上げる運動

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2.うつ伏せになり足と手を上げる運動

 

 

もう少しで社会人、理学療法士2年目が始まりますが、

初心を忘れず謙虚な姿勢で頑張りたいと思います。

 

読んでいただきましてありがとうございました。

 

                          記事担当:PT山田