群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

リハビリ期限と自主トレーニングの重要性

 病院で行われるリハビリは疾患別にリハビリの期限(標準算定日数)が決まっていて、その疾患を発症した日から期限までは毎日リハビリを行うことができます。

 

疾患別リハビリテーション

標準算定日数

脳血管疾患等リハビリテーション

180日

運動器リハビリテーション

150日

廃用症候群リハビリテーション

120日

呼吸器リハビリテーション

90日

心大血管疾患リハビリテーション

150日

 


 しかし、標準算定日数を超えた後のリハビリは1ヵ月に13単位(1単位20分。40分のリハビリだと6回)に減ってしまうので、週1~2日しかできません。介護保険でのリハビリは別ですが・・・。身体機能は発症3ヵ月までは改善スピードが速いですが、その後はなだらかな回復になると言われています。そのため、リハビリや社会参加等の持続が必要となってきます。高次脳機能は身体機能と比べて長い期間をかけて改善が望めると言われていますが、やはりリハビリや社会参加は必要だと思います。

 

(回復期では入院中、算定上限日数までは通常のリハビリ時間、続ける事ができます。)

”Rehabilitation of Motor Function after Stroke: A Multiple Systematic Review Focused on Techniques to Stimulate Upper Extremity Recovery”, Samar M. Hatem 2016 より引用

 

 しかし、週1~2日のリハビリを行うだけであとの時間は家でゆっくり過ごしているという生活では機能を改善したり維持することは難しいです。機能を改善、維持したいのであれば、自主トレーニングや生活の中でできることを増やしていくことが大事です。

 入院中や外来リハビリ等で積極的に自主トレーニングの方法をスタッフに聞いて頂き、是非ご家庭でお続けください。

 

 記事担当:茂木