群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

怒りの発散

 ♪サンドバッグに浮かんで消える...

 

 この歌詞で年齢がバレそうですね。

 

 怒りを静めるためにサンドバッグを思い切り殴ることができれば、多少の怒りは収まりそうな気がします。

 今日はこの怒りの鎮め方についてです。

 

 米バージニアコモンウェルス大学のSophie Kjaervik氏とBrad Bushman氏による研究で、他人に不平や不満をぶつけるのは怒りを抑える効果的な方法ではないことがわかりました。

 

 怒りの発散は良いアイデアだと思うかもしれませんが、カタルシス理論を支持する科学的根拠は一つもないそうです。カタルシス理論とは、ネガティブな感情やストレスの発散が心理的な安定やストレスの軽減につながるという考え方です。

 

 アメリカの研究に戻りますが、1万人余りの参加者を含む研究を対象にメタ解析を実施し、サンドバッグを殴る・蹴ること、ジョギング、サイクリング、水泳を行うといった覚醒度を高める活動と、深呼吸や瞑想などの覚醒度を低下させる活動を比較しました。

 

    

 

 

 結果、さまざまな集団で、覚醒度を低下させる活動が怒りのコントロールに有効であることがわかったそうです。また、覚醒度を高める活動については、全般的に怒りのコントロールには全く効果がないことも明らかになりました。ジョギングなどの運動についても興奮を高める運動であることがわかったようです。

 

 ということで、♪「憎いあんちくしょうの顔・・・」をめがけても、「何の効果もない」とのことですし、逆に覚醒度が上がってしまい、さらに興奮してしまうことにもなりかねません。

 

 覚醒度を高めるような運動は、心臓には良いかもしれませんが、怒りを抑える最も良い方法でないことは確かで、「怒っている人はその感情を発散したいと思ってしまうが、発散することで得られる良い気分が、実際にはさらに攻撃性を強めてしまうことがわかっています。つまり、怒りを適切に対処するのは非常に難しいということなのでしょう。

 

   記事担当:部長さかもと