群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

アンケート

 当院は2種のアンケートを実施しています。

 

 この忙しいときになんでこんなもの書かなくてはならないの?

 

 というご意見。ごもっともです。

 

 だだ、これはいろいろな意味で改善につながる、良い布石になってくれています。

 

 ご迷惑をお掛け致しますが、宜しくお願いします。

 

 さて今日は退院時にいただいているアンケートのお話しです。

 

 院内でも多くの部署が集まって、アンケート委員会を開き、内容の検討も実施しています。

 

 まずは、ちょっと自信のあるところからご紹介します。

 

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 これは、職種別に対応はいかがでしたかという質問に、5点満点で答えていただいた時の平均点です。

 今年の目標は月別で4.8を超えた回数で勝負したいと思っていますが、今年は今のところ、4.8超えは一回達成にとどまっています。

 残り半年で4回超えたいと思いますので、ご指導ご鞭撻の程、お願い申し上げます。

 (他の職種の名称は、皆さんシャイなので今回も匿名化しています。)

 

 さて、具体的に自由記載していただいたアンケートに御回答します。

 

ご意見:入院時の目標には達していませんが本人の努力不足です、申し訳ありません。

 

回答 :目標の達成ができず、こちらこそ申し訳ございません。目標設定は、入院時の身体機能や日常生活活動の状態、年齢、性別、栄養状態など、さまざまな点を考慮して行っていますが、それぞれの患者さん毎に大きく異なります。従って目標はリハ開始後の経過で微調整していくべきものと考えます。また、努力の結果、障害が残ったとしても代替手段を考えたり、用意するのもリハビリテーションの役割と考えています。目標が達成できなかったとしてもそこに至るまで頑張ってきた患者さんには、努力が足らなかったからねではなく“よく頑張ったね。これから家で楽しくやりましょう。”と労いの言葉を掛けていただきますようお願い申し上げます。

 

 

ご意見:リハビリの時に転倒(しりもちをついた)とTELがリハビリ担当の方からありましたが、その内容が不明確で要点が伝わりにくかったです。家族に正確に事実を説明できるようにして下さい。又、骨折等もありませんでしたが、その後にも、経過を伝えてくれてもよかったのではないでしょうか。

 

回答 :ご指摘ありがとうございます。要点を得ない説明に関しては申し訳ございませんでした。担当者も自身が患者さんを転ばせてしまったことから、気が動転していた事が考えられます。今後はこのような状態でもご家族に説明できるよう転倒事故報告書を整備し、これに基づいてご説明できるようにしていきます。その後の経過報告につきましては、コロナ禍での対応ができておりませんでしたので、ご連絡差し上げるようにしていきたいと思います。

 

 

 他の文面に関しては、当院1F売店脇の壁面に掲示予定です。

 そちらもご確認ください。

 

                        記事担当:部長さかもと

 

 

通いの場

 通いの場は大切です。

 

 しかし、最近は新型コロナウイルス感染予防目的で、外に出ることを自粛する風潮ができつつあります。

 

 これに伴って病院への受診患者数も減っているようで、4~5月に-20%、6~7月でも-9.6%と医療機関への受診は少なくなっているようです。(たしか協会けんぽ調べ)

 

 こうなると心配なのが皆さんの体調ですが、家に引きこもっている状態が意図せずでも続いていると、体力低下及び、糖尿病、高血圧、心疾患などの悪化が懸念されます。

 

 そんなこといっても、外にも行けないのにどうやって体動かすんだよと心の叫びが聞こえてきそうですが、下のポスターを参考にしてみてください。

 

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 タイトルは、なんと”オンライン通いの場”。

 
地域がいきいき 集まろう 通いの場

kayoinoba.mhlw.go.jp

 上のサイトからアクセスできますので、是非ご覧ください。

 

 個人的には、ご当地体操が面白そうだと思いました。

 

 吾妻でも体操をつくりたいと思いますが、キャラクターどうしましょうか?

 

                        記事担当:部長さかもと

「マスク作り」

 まだまだ世間では新型コロナウイルスが猛威を振るっており、より一層マスク着用などの感染対策の徹底が必要な状況です。

 

 さてそんなご時世ですが、当院のある作業療法士が担当している患者さんがとても素敵なマスクを作成して下さいました。

 

 その患者さんは病前もご自宅でマスク作りを行っており、近所の方やお孫さんに配り、そのもらった方が喜ぶ姿をみることに喜びを感じているようでした。そこでマスクを作成し、担当のPTスタッフや他の患者さんに配ることを考えました。

 今回はミシンを使用し作成しましたが、担当の作業療法士はミシンの使い方を詳しく知りませんでした。しかし、患者さんがとても丁寧に笑顔で教えて下さいました。

 人それぞれ喜びを感じる事は違うので、そこに寄り添える関わりが必要なのだと改めて感じました。

 

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                          記事担当:OT粕川

 

今月の看板

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 今日は13日の金曜日です。

 

 英語圏では不吉な日らしいですが、沢渡ではこんな黒板が飾ってあります。

 

 

 ちなみに、自宅には”馬場のぼる作”の初代ぐんまちゃんのぬいぐるみが2体あります。

 どうでも良い情報で失礼しました。

 

 今日も宜しくお願いします。

 

                            記事:さかもと

 

鬼滅の呼吸にあやかって

 最近話題の『鬼滅の刃』ですが、今年の流行語にノミネートされたり映画も24日間で興行収入200億円突破したり、日々話題になっていますね。

 

 今回の話題は、その鬼滅の刃でよく聞く【呼吸】についてです。

 

 呼吸。。。。。。。

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 腹式呼吸、胸式呼吸はよく聞くと思いますが、今回は【IAP呼吸】についてです。

 

 山田知生著『スタンフォード式疲れない体』でも紹介されている呼吸法です。

 

 「IAP」とはIntra Abdominal Pressureの略です。

 「Intra  Abdominal=腹腔内(人のお腹のなか、胃や肝臓などの内臓をおさめる空間」「Pressure=圧力」から日本語では「腹腔内圧(ふくくうないあつ)」と呼ばれています。

 

【方法】

★座った状態での方法

初めに姿勢良くリラックスした状態で椅子に座ります。

➀5秒かけて鼻から息を吸い込みます。

そうすると自然とお腹が膨らんで腹腔内圧がかかる状態になると思います。

 

②息を吐くのですが、ここからが重要です。

普通息を吐くとお腹は凹んでしまうと思います。

[Key]ただそこでお腹に力を入れ、お腹が凹まないようにして5~7秒かけて息を吐きます。

これが結構大変です!! 無理は禁物です(><)

 

③息を吐き切ったら一旦お腹を緩めてください。

 

④これを5回繰り返すというのが「IAP呼吸法」です。

 

 1日1回、寝る前がオススメです。

 

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どんな効果があるんでしょうか??

【効果】

・腹圧が高まることで、体の中心(体幹と脊柱)がしっかり安定する

体幹と脊柱が安定すると、正しい姿勢になる

・正しい姿勢になると、中枢神経と体の連携がスムーズになる

・中枢神経と体の連携がスムーズになると、体が「ベストポジション」(体の各パーツが本来あるべきところにきちんとある状態)になる

・体が「ベストポジション」になると、無理な動きがなくなる

・無理な動きがなくなると、体のパフォーマンス・レベルが上がり、疲れやケガも防げる

 

 このような好循環に近づくことができるとされています。

 

 血圧が高い方、呼吸器に疾患のある方は無理せず主治医にご相談ください。

 

 コロナでなかなか運動ができない、体力が落ちたと感じる方は「IAP呼吸法」から始めてはいかがでしょうか。なにしろお金もかかりません。

 

 呼吸は成人で1分間に12~18回です。一日では20,000回を超えます。

 呼吸を整えるのもより良いからだ作りになるでしょうい。

 

 全集中常中で行きましょう♪(笑)

 

                          記事担当:PT大前

聴力と認知症の関係

 人間の感覚には視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚が備わっているとされています。

 その中でも今回注目したいのは、「聴覚」です。

 

  私たちは様々な種類の音と共に暮らしており、ヒトは声によって他の人とコミュニケーションをしたり、音楽を楽しむこともできます。しかし、年齢を重ねるにつれ衰えていくものであるため、だんだんと耳が遠くなったと感じる方が多いのではないかと思います。

  

 平成27年厚生労働省が策定した、認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)において、認知症の危険因子の一つとして「難聴」が挙げられているのをご存知でしょうか。

 「難聴」になると、会話の際に曖昧な返事をしてしまったり、何度も聞き返すことに引け目を感じてしまい、コミュニケーションを図る機会が減ってしまう可能性が高くなります。また、音の刺激や脳に伝わる情報が少なくなり、脳の萎縮や神経細胞が弱まり、認知症につながると考えられています。

 

 聴覚を補う器具として、補聴器などがあります。

 補聴器に難色を示す方もいらっしゃるかもしれませんが、補聴器は脳を活性化させるためにとても重要な機器です。もし、耳が遠くなり困っていることが増えたと感じるようでしたら、耳鼻咽喉科に受診をして、自分に合った補聴器を選びましょう。

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                       記事担当はST三木でした

『笑顔のマスク』

 先日新聞を読んでいて面白い記事を見つけました。

 

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 第1印象は見た目で8割決まると言われますが、マスクで顔の半分以上覆ってしまうことで相手の表情が分からなかったり、このご時世でおしゃべりをするという事に引け目を感じてしまう人も中にはいるのではないでしょうか?

 

 『笑顔のマスク』、聞いただけでなんだか明るい気持ちになりました。当院でも「マスクしているから顔が分からない」と言われることが多々あります。それだけ見た目も大事ですし、少しでも明るく楽しくリハビリをしてこの状況を乗りきりたいと思いました。

 

各地で様々な取り組みをしており、雰囲気づくりも大切だと感じます。今できることをしっかりと見据え、コロナを諦める言い訳にするのでは無く、新しい可能性を見つける期間として考えていきたいと思いました。

 

                      記事担当:作業療法士 山口

聖地巡礼!?

 なんなら、仕事帰りにでも行ける聖地巡礼してきました。

 

 86のオーナーさんが沢山いらっしゃいました。

 

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 紅葉の渋滞は酷そうでしたが、地元民は抜け道がわかるんだナーこれが・・・。

 

                            記事:さかもと

 

運動前の入念なストレッチングは…

運動前の入念なストレッチングは...

                運動のパフォーマンスを低下させます。

 

 例えばジャンプ力ですが、垂直跳び計測の前に静的なストレッチングを行うと、垂直跳びの高さが下がります。

 

 平均で1cmくらいなので、そんなに大きな変化には感じないようなので、長い間気が付かなかったようですが、下のグラフのように、ストレッチングをしない方が数値が伸びます。

 

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 このストレッチングはジャンプに直接作用する筋肉を伸ばした場合、影響が大きいようです。

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 例えば、膝の前側の筋肉や、

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 臀部の筋肉です。

 

 筋出力に直接作用する筋肉を運動前に伸ばしてしまうと、パフォーマンスの低下が起きますが、この拮抗筋に対して予めストレッチングを行うと、このパフォーマンスを伸ばす可能性があるようです。

 

 従って運動前のストレッチングは絶対にダメという訳ではなく、有効に使えるストレッチングもあります。

 方法については、担当理学療法士にご相談ください。

 

                          記事担当:さかもと

加齢による筋力低下

 加齢により筋力は少しづつ低下していきます。

 

 これは仕方がない事ではありますが、筋力の低下量は普段の生活のしかたで異なります。

 

 これは介護予防サポーター研修で使っている資料ですが、

 

 体を鍛えている人とそうでない人では、筋力の変化も大きく違いがあります。

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 特に、停年を迎える60歳代からの低下が著しく、普段鍛えていない方では、筋力が大きく下がっていき、70~80歳代では半減しています。

 

 それに比べ、鍛錬者の80歳代は、30歳代くらいの筋力を示しています。

 

 年齢で言われると、動きやすさが何となくお分かりいただけると思います。

 

 90歳代でも筋トレをすれば、筋力は増大します。その分、動くのが楽になることでしょう。

 

 始めるのに手遅れなどと言うことはありません。貯筋体操、いかがでしょうか。

 

                        記事担当:部長さかもと