群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

股関節周りの筋肉が弱い方、休校中の小学生にいかが

 股関節周りに効く運動です。

 立ったまま行うとバランスの練習にもなります。

      

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 各10回ずつ、左右ともに行います。

 持ち上げて5秒ほど止めます。

 

 5秒片脚で立っていられない方は、椅子の背もたれや、机に手を置きます。

 ふらつく方は指一本だけ机においてください。

 

 不思議なことに?ふらつきが収まります。

 なんでこうなるのかは、お近くの理学療法士にご確認ください。

 

                          記事:部長さかもと

理学療法って

    youtu.be 当院で行っているような、電気と運動療法の併用や、ロボットリハの紹介はありませんが、理学療法士が何をしているのかわかると思います。

 

 日本理学療法士協会(JPTA)が作った動画ですが、協会は今、絶賛代議員選挙中です。

 忘れずに投票してください。

 はぐれ理学療法士の方は入会もお願い致します。

 

 筋肉は裏切らないが、努力も裏切らない。

 

                          記事担当:PT坂本

食物繊維

 便秘予防に良いといわれる食物繊維。

 しかし、その効果は便秘の予防だけではありません。

 

 食物繊維は「ヒトの消化酵素で分解されない食物中の総体」と定義され、水に溶ける水溶性食物繊維と、溶けない不溶性食物繊維とに大別されます。

 

 水溶性食物繊維は水に溶け、ゼリー状になります。

 小腸での栄養素の吸収を緩やかにし、食後の血糖値の上昇を抑えます。

 

 また、コレステロールを吸着して体外に排出し、血中のコレステロール値も低下させます。

 さらに、ナトリウムを排出して、高血圧を予防する効果もあります。

 

 食物繊維は低カロリーで肥満の予防にもなるので、糖尿病、脂質異常症、高血圧、動脈硬化など、生活習慣病の予防に効果があります。

 

 水に溶けにくい不溶性食物繊維は、水分を吸収し便の容積を増やします。

 便が増えると、大腸が刺激され、排便がスムーズになります。

 また、有害物質を吸着させて、便と一緒に体外に排出し、腸をきれいにして大腸がんリスクを減らします。

 

 水溶性・不溶性食物繊維ともに、腸内細菌により発酵・分解され、ビフィズス菌などの善玉腸内細菌の餌になるため、善玉菌が増え、腸内環境を改善します。

 

 食物繊維は、野菜類、穀類、豆類、きのこ類、いも及びでん粉類に多く含まれています。

 食品の中には、水溶性と不溶性両方の食物繊維を含む食品もあり、特に納豆は水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく含まれている食品といえます。

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 これらの食物繊維を摂取する量によって、死亡率に差があるのかを、国立がん研究センターで調査しました。9万人、18年間の調査です。

 

American Journal of Clinical Nutrition 2020年1月ウェブ

 

食物繊維摂取量と死亡リスクの関連 | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 | 国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ

 

 男性はがん、循環器ともに、食物繊維摂取量が多いと、死亡率は低下します。結果、総死亡率も低下します。

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  女性では、がんで傾向が見られなかったものの、循環器・総死亡率ともに食物繊維摂取量が多い方が死亡率が低くなる傾向にあるといえそうです。

 

 全体的には食物繊維が死亡率を下げると言えそうですね。

 

 食物繊維を多くとるように心がけるだけでも、リハビリが必要な病気になることが防げそうですね。

 

                        記事担当:部長さかもと

 

ご迷惑をお掛け致します

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 感染対策強化に伴い、リハビリ室への患者さん、職員以外の入室を制限させていただきました。

 

 コロナウイルスは抵抗力の弱い患者さんが罹患してしまうと大変なことになりますので、ご協力をお願い致します。

 

                            記事:さかもと

感染対策

 マスクの流通が止まっており、問屋さんからも入ってくる気配がありません。

 しかし、診療は続きますので、配布量の制限を行って、急場を凌ごうと考えています。

 

 この1~2wが最も大事な期間になりそうだという政府の見解もありますので、人の集まるところへの外出や会食は避け、手洗い、うがい、マスク着用を励行しましょう。

 

 当院では今のところ、家族のみ面会が可能ですが(2/27)、近隣の病院や施設の対策を考えると、いつ面会禁止になっても不思議ではありません。当院への面会の際には、HPをご参照ください。

 

 新型コロナウイルス感染症について、東北医科薬科大学 医学部 感染症学教室で市民向けハンドブックを作成し、ダウンロードできるようですのでご紹介します。

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<追記 2020/02/26 13:50>「新型コロナウイルス感染症 ~市民向け感染予防ハンドブック」を発刊しました | 東北医科薬科大学病院

 

 内容は一般向けですのでわかりやすくできています。

 

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 一般の方でも、感染防止対策の知識を持って、普段の生活の中で感染防止対策を考える事は大切でしょう。

 今年はコロナウイルスの流行で、インフルエンザが流行しにくかったと言っている専門家もいるように、感染防止対策は自ら積極的に活動を起こさないとできません。

 うがい、手洗い、水分摂取の他に、睡眠、食事、軽い運動でインフルもコロナも撃退しましょう。

 

                        記事:リハ部長さかもと

座右の銘

 こんにちは

 

 今回はリハビリ室に貼ってあった「脳卒中患者の座右の銘」と言うものを紹介します。

 

 私が入職した10年前には既に貼ってありましたし、状態から見て結構古い物ではないかと思います。

 

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 どうですか?

 

 めちゃくちゃ厳しいことが書いてあると思いませんか?最初にこの心得を見たときは「厳しい事書いてあるな」と思ったのを今でも覚えています。

 

 驚いたことに、これを書いた人は10年以上前に入院していた患者さんだったようです!!患者さんが書いた物だと、なんだかとても説得力がありますね!!きっとこの患者さんは元気になって帰ったことと思います。

 

 疾患の程度や年齢、病気発症前の生活習慣等から人によって出来る内容は異なりますが、出来る事からコツコツとリハビリをするのが患者さんの退院後の生活の役に立つと思っています。

 

 リハビリは厳しいと思っている方もいると思います。

 確かに頭の体操や運動するので疲れたり、筋肉痛が出たり大変な事もあると思います。

 

 退院後に、出来る限り希望通りの生活が送れる様に、患者さんとスタッフで二人三脚にて頑張って行きましょう。                      

                         記事担当:PTながい

 

さかもと補足

 この座右の銘は、25年以上前から紙を更新しながら張り続けられています。言葉は患者さんからいただいたものですが、更新は物理療法室の町田二郎さんによるものです。

 

 病気に甘える、怠けるという言葉は抽象的ですが、患者さん自らがいかに能動的になれるかが大事だといっているように思います。

 

 脳卒中の方だけでなく、自分も積極的・能動的・主体的に生きたいものです。

 これを懐かしい思いで見ていただける方もいらっしゃるでしょう。

 

言語聴覚室のバレンタインデー

 2月14日はバレンタインデーでした。皆さん、チョコは食べましたか?

 

 バレンタインデーは、日本では女性から男性へチョコレートを渡す日とされています。

 

 ST室は、男性が3名所属しています。男性陣に感謝の気持ちを込め、チョコレートを渡しました。

 

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 言語聴覚士は、男女比で女性の方が圧倒的に多いです。そんな中、貴重なとても頼りになる男性陣です。就職を考えられている方、男性STの入職大歓迎です!もちろん、女性STも大大歓迎しています!

 

 患者さんにも昼食時にチョコレートケーキが提供されました。写真右にあるハートの折り紙は栄養士さんが一枚、一枚丁寧に折ってくださったそうです。

 

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 バレンタイン当日のメニューがこちらです。チョコレートケーキと一緒にロールパンサンドイッチが提供されました。

 

 パンは飲み込む際に力や噛む力が必要とされ、ご飯よりも窒息のリスクが高い食品です。

 飲み込みの力が入院当初弱っている方は、パン食はしないことにさせて頂いています。リハビリで飲み込みの力がついたら、「試食」という形で言語聴覚士が安全に食べられるか評価を行います。

 安全に食べられることが確認できたら、パン提供時には他の方と同様食べられるようになります。

 この日私が「試食」を行った患者さんは、パンとケーキを4ヶ月ぶりに食べることができ、とても喜ばれていました。

 

 患者さんの喜ぶ姿をみることができて、改めて安全に美味しく食べて頂けるお手伝いをするのはSTの大事な役割なのだと実感できたバレンタインデーでした。

 

                          担当記者:ST真庭

 

コロナウィルスの影響

 当院でもインフルエンザ関連で、通常の感染対策を行っています。マスクの在庫がピンチで、職員全体に行き渡らせるためには、来月中旬くらいまでの在庫しかありません。

 面会制限も行っていますので、面会される方はできるだけマスクを持参くださいますようお願い致します。

 

 今日はこんなゆるい?感じで、コロナの影響についてお話しします。

 

 当院は、日本リハビリテーション病院・施設協会や、回復期リハビリテーション病棟協会という団体に所属していますが、毎年、学会や研修会などを定期的に開催して、会員病院の技術向上や人材育成に寄与しています。

 

 今年も、学会が開催されることになっていましたので、発表などの準備をしっかりしている職員もいましたが、こんな連絡がありました。

 

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 学会(研究大会)が中止になったのに続き、診療報酬改定説明会も中止になったようです。

 私の浅い経験ですが、知る限り、こんな事は初めてです。

 あの京都でも空いているとのことで、仕方ないかもしれませんが、早く過ぎ去って欲しいものです。

 ちなみに、日本作業療法士協会日本理学療法士協会も、3月中の研修会等はすべてキャンセルになったようです・・・マジか

 

 そのためには、しっかりとした感染対策です。手洗い頻度を上げてください。マスクを使える人は使って、直接手が顔に触れる機会を減らしてください。アルコールを持っている方は持っているだけではダメです。お守りではありません、使ってください。

 こうやって過ぎるのを待ちたいと思います。

 

 回復期リハビリテーション病棟協会のお話しをしましたので、ちょっとご紹介をしておきます。このHPには、患者様・ご家族向けに県内の回復期リハ病棟を持っている病院を紹介しています。ご参照ください(↓)。

www.rehabili.jp

 ちなみに老舗の当院は、群馬県を開くと最初に出てきます。

 回復期としては、美原記念病院に遅れること一ヶ月、県内2番目に開設しています。会員番号も一番小さいと思います。

 

 コロナウィルスとは関係なくなってしまいましたので、今日はこのくらいにしておきます。

 

                      記事担当:リハ部長さかもと

 

退院後の生活を考えたリハビリ

 先日、私が言語訓練を担当している患者さんから、満面の笑みで嬉しいお誘いを受けました。

 

「今日、料理を作る練習をするんですよ。もし沢山作れたら、ぜひ食べてみてください」


その患者さんは、作業療法の時間に調理訓練を行うとのこと。


 どんな食材が用意されているのか?
 その場にある食材で何を作ろうか?

と訓練前から、とても楽しみにされていました。

 勿論、私もチャレンジされたお料理を楽しみにさせて頂き、ご相伴にあずかりました。

 美味しかったぁ~。

 味の良さに加え、気持ちの籠もったお料理でした。

 

 丁度良い味加減の「すいとん

 正に、おふくろの味といった風味の「ポテトサラダ」

 

 

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 当院のリハビリは、筋力の向上や動作の改善に介入する、いわゆる機能訓練だけではなく、退院後の生活を見据えた形での実用的な訓練も行います。

 ご紹介した様な、お料理を作って頂く調理訓練を始め、現在はスマホや携帯電話を誰もが持つ時代。

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言語訓練として、携帯電話上でのメール作成を練習して頂くこともあります。

目の前の患者さんにとって何が必要で、どんなことが一番お役に立てる訓練になるのか。

それを考えるが、セラピストの使命であり、楽しみでもあるのです。

 

                            担当:ST吉田

寒暖差にご注意を!

今年は暖冬ですね。

 

1月に日中の気温が10℃を超える日が続きました。群馬県内のあちこちでは1月なのにサンシュユ(花期は早春~春:3~5月)の黄色い花が咲いている地域もありました。

 

それでも2月に入って寒気が下りてくると一気に気温が下がりました。

 

来院される方は当院周囲の雪など道路状況が気になるところだとは思いますが、2月9日時点での病院入り口付近はこんな感じでした。

 

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路肩には夜中に舞った雪が少し残っていますが、車道は凍結なしです。

 

いよいよ冬本番かと思いきや、最近は桜の咲く季節のように暖かく、梅の花が咲いているところも。

 

下の写真は一昨日朝(2月17日)の道路状況です。

 

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雪は全く無く暖かい朝でした。

 

気温変化が激しく、何がなんだかわからない季節感です。

 

こんな時は寒暖差による体調不良が心配になります。

 

自律神経の乱れから心も体も不調になりやすい。

 

元々体調が万全でない患者さんは、リハビリに消極的になったりもします。

 

運動しないと自律神経の乱れは益々悪化するでしょうし、悪循環に陥らないようセラピストもあれこれ工夫をしながら、患者さんひとりひとりに合ったリハビリを提供するために頭をひねるわけです。

 

今日は受け持ち患者さんの体調はどうかな?

 

調子良かったらあれやらなきゃな・・・

 

調子がわるければあれやってみようかな?

 

などと・・・

 

どんな職業でも朝からボーッとはしていられませんが、セラピストも意外に?ボーッとしてられない職業なんです(笑)

 

                          記事担当:PT山本ま