先日、私が言語訓練を担当している患者さんから、満面の笑みで嬉しいお誘いを受けました。
「今日、料理を作る練習をするんですよ。もし沢山作れたら、ぜひ食べてみてください」
その患者さんは、作業療法の時間に調理訓練を行うとのこと。
どんな食材が用意されているのか?
その場にある食材で何を作ろうか?
と訓練前から、とても楽しみにされていました。
勿論、私もチャレンジされたお料理を楽しみにさせて頂き、ご相伴にあずかりました。
美味しかったぁ~。
味の良さに加え、気持ちの籠もったお料理でした。
丁度良い味加減の「すいとん」
正に、おふくろの味といった風味の「ポテトサラダ」
当院のリハビリは、筋力の向上や動作の改善に介入する、いわゆる機能訓練だけではなく、退院後の生活を見据えた形での実用的な訓練も行います。
ご紹介した様な、お料理を作って頂く調理訓練を始め、現在はスマホや携帯電話を誰もが持つ時代。
言語訓練として、携帯電話上でのメール作成を練習して頂くこともあります。
目の前の患者さんにとって何が必要で、どんなことが一番お役に立てる訓練になるのか。
それを考えるが、セラピストの使命であり、楽しみでもあるのです。
担当:ST吉田