歩行アシスト症例発表会や当院での使用例などの積み重ねにより、多くの知見を得ることができました。
まだまだわからない事もありますが、この6年ほどで適応症例を導き出すことができましたので、ご紹介します。
下肢振り出し量の左右差が大きい方。
回復期、維持期などの時期を問わず適応となります。
装具使用の有無は問いません。
次に小脳損傷等による運動失調の患者さん。
同様に軽く触れていれば歩ける程度の歩行安定性が必要です。
歩行時の変動係数を安定させるようです。
次にパーキンソン病の方。
両側性の障害が見られる方から、立つことや歩く事がどうにかできる方までが対象となります。
次に股関節疾患の方。
歩行機能を問わず、適応があります。人工股関節全置換術、人工膝関節全置換術、大腿骨頸部骨折などが対象です。
さらに、腰椎疾患の方。
脊柱管狭窄症術後や、腰椎圧迫骨折などが適応です。
また、脊髄不全損傷者。
完全損傷や筋力低下が著明な例を除き適応があると考えています。
最後にフレイル(歩ける方)。
呼吸器疾患に対して、呼吸器への影響は少なかったものの、姿勢に良い影響を及ぼしています。
病院は出来高払いなので・・と、使用料を気にする患者さんがいらっしゃいますが、当院のリハビリ機器はすべて個別リハビリ料に含まれます。
従って、機器を使っても使わなくても差はありません。医師・セラピストとご相談の上、有効に活用しましょう。
記事担当:部長さかもと