前回は全体を示しましたので、見ていない方はこちらをどうぞ。
今回は、もう少し踏み込んだ部分です。
入院時に歩行ができた症例6例を調査しました。
退院時には歩行補助具を変更する方が、2/3を占めました。
例えば歩行器からT杖に変更だったり、T杖から杖なし歩行であったりという具合です。
急性期病院で、杖などを使って歩けるようになったら、さらにその上を目指してリハ病院の門を叩く、というのは良い選択でしょう。
また、当院入院時に立っていられる患者さんは、退院時にどうなったかという調査です。
入院時には4割程度が歩けていましたが、退院時には100%の患者さんが歩行できるようになっています。
脚の動いている不全麻痺であれば、結果は良好です。
上の二つのグラフを合わせて考えると、入院時に立てる患者さんの86.6%が、杖を小さくしたり、歩行自立度が上がるなどして改善がみられると言うことがわかりました。
残りの13.3%についても不明ですので、良くなっている可能性もあります。
わずか35例の頚髄損傷の調査ではありますが、リハビリの結果どうなるかのイメージが少しでもできれば幸いです。
リハ部長さかもと