頚椎損傷(ザンコリーの分類C6BⅢ)の患者様で、以前「自分で起き上がりが出来る様になりたい」と希望が聞かれました。
その方は機能的にベッド上でギャッジアップが行えれば自力でも起き上がれるレベルにありました。
しかし、ピンチ力や巧緻性の低下がありボタンを押すという動作が難しくリモコン操作に難渋していました。
そこで押さなくても出来るリモコン操作を考え、肘の屈伸動作で操作が行える自助具を検討しました。
写真の自助具は割り箸、アクリル板を使用し作りました。
自分でベッド上ギャッジアップのコントロールが行える様になり、これで起居から移乗動作が見守りでできる様になりました。
環境面の介入で活動レベルが変わる事を体感したと共に、その人が必要とする動作を評価して適切な自助具を提供する重要さも実感致しました。
これからも可能性を広げ楽しいと思えるような、少しでもHOPEを叶えられるようなそんなリハビリをしていきたいと思います。
記事担当:OT山口