今回は手作り自助具のお話です。
自助具とは病気や怪我により、行いにくくなった動作を少しでも楽にしてくれる便利道具のことを指します。
私たち作業療法士は患者さんの行いにくい動作に対してリハビリを行い、時にこの自助具を作成し、ご提供させて頂くこともあります。
自助具の一つである長柄シャンプーブラシを作成致しましたので、作成工程も含めてご紹介させて頂きます。
この長柄シャンプーブラシは麻痺や怪我の影響で手が頭まで届かない方や指先に力が入れられない方、首の動きが制限されている方などの洗髪を手助けしてくれる道具です。
100円ショップで材料を揃えれば低コストで作成が可能です。
- 材料
・スポンジブラシ1個
・丸型シャンプーブラシ1個
・ビニール紐50cm
工程
①スポンジブラシのスポンジを取り外します。
②スポンジを取り外したブラシの先端にシャンプーブラシをビニール紐で取り付けて完成です。
- 作製時間5分
- 費用200円
正規品と比べたら劣る点はあるかもしませんが、患者さんからはご満足頂き、喜んでいただいております。
ありがたい事にこのスポンジブラシの柄は伸縮機能がついているため伸ばすと余裕を持って広範囲まで届きます。
最近の100円ショップの商品のクオリティはすごいですね!!
100円ショップに行くと何かいい自助具作れないかな〜と品定めして、ついつい長居をしてしまいます。(笑)
これは作業療法士あるあるかもしれません。
患者さんの生活が少しでも楽になるように、これからもちょっとした工夫やアイディアを大切にしながら全力で支援を続けて行きたいと思います。
記事担当:OT市村