2011年のピッツバーク大学の報告です。
75歳から84歳までの高齢者に調査を行い、
その時点の歩行速度と10年後の生存率の関係を導き出しました。
歩行速度が毎秒0.4m以下の方は
10年生存率が女性で35%、男性で15%でした。
男性では75歳からの10年で、確実に平均寿命を超えますので、
歩行速度が速い(毎秒1.4m以上)方でも生存率が半数にとどまりますが、
女性では実に92%と、かなり生存率が高いという結果が出ています。

秒速1.4mに比較材料があると良いのですが、うまく説明できません。ただ、9割以上の横断歩道が毎秒1.0mで歩く方が渡りきれるよう設計されているようです。
従って、横断歩道が青の間に渡りきれなくなったら・・・
運動しましょう。力がつけば速く歩けますし、高齢であっても運動機能の改善は望めます。
病気の有無等があったとしてもこの傾向があるようですので、
普段から速く歩いている運動機能の高い方は、余命も長くなるようです。
確かに病気や怪我の患者さんでも、ある程度の運動負荷がかけられれば、高血圧や糖尿病、心疾患が改善します。
弱り切ってしまうと、改善するほどの運動ができなくなるということも、生存年数に影響があると思います。
生活不活発病にならないためにも、毎日最低4000歩、健康増進のためには8000歩以上、腕を振って歩幅を大きめに、姿勢良く歩いて、健康寿命を伸ばしたいものです。