群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

ゲームは病気になり得るか

皆さんこんにちは。理学療法士の青柳です。

先日枕の話をしましたね、あれから自分は枕を低くして、首まで乗っけて寝るようになりました。快眠できていると信じたいところです。

 

さて今回は青柳得意のゲームの話です。当然ながらお題に脈絡はありません。

 

2019年、世界保健機関(WHO)がゲーム依存症を「ゲーム障害」として、国際疾病分類に盛り込みました。ゲームに依存してしまうことを個人の気持ちの問題ではなく、病気として認定したのです。

 

①ゲームをする時間をコントロールできない

②他の生活の関心事や日常の活動よりゲームを優先する。

③ゲームによって問題が起きているにも関わらずゲームを続ける。

④学業や仕事、家事などの日常に著しい支障がある。

 

 これら4つの項目が12ヶ月以上続くと、「ゲーム障害」として診断されます。症状が重度の場合は12ヵ月を待たずして、診断がつくこともあります。小中学生などの若年層がのめり込んでしまい症状の進行が早い場合に多いみたいです。

 

                            

 病気として認定されれば、当然治療しなくてはなりません。禁煙外来と同じ様に、インターネット外来などと称した専門の医療機関が各都道府県に設置されていきました。群馬県では伊勢崎市にある県立精神医療センターに「ゲーム・インターネット依存症外来」が設立されています(2021年6月に設立されました)。

 

 治療法は医師による生活状況や家庭環境の把握、精神保健福祉士によるカウンセリングが中心です。集団療法として、依存者同士で話をする機会を設ける手段もあるみたいです。身体機能は良好なので、精神病領域に近い分野のようですね。

 

 近年、ゲームの楽しさを他の物事に活かす言葉として「ゲーミフィケーション」という単語を目にするようになりました。当院でも、ゲーミフィケーションプロジェクトとして、ゲームの楽しさをリハビリに活用できないか模索中です。楽しすぎて患者さんが依存してしまわないように注意したいところです。

 

 ゲームの話と言うことで趣味全開かと思いきや割と真面目な話でした。ゲームとなれば話題は尽きませんが、リハビリから逸脱してしまうのでここらで終わりにしておきます。

 

                             記事担当:PTあおやぎ