群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

主任研修実施しました

 市中感染拡大中で、思わぬ余波により影響を受けている研修会ですが、年初の中堅研修を充実させるという目標のもと、今日は主任研修を開催しました。

 

 予定よりも3名少ない中でのワークショップでしたが、活発な意見交換ができたようで、終了時には、疲労を訴えているスタッフもおりました。

 

 

 以下、何の参考にもならないかもしれませんが、研修にあたってお話した挨拶の全文を載せておきます。読みたくない方は読み飛ばしてください。

 

 実際に議論した内容には触れませんが、皆さんは各自でお互いの意見が昇華(消化?)できるようにしてください。

 

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開始時あいさつ

 ワークショップ(workshop)とは、本来は「作業場」「仕事場」を意味する言葉で、 今回の場合では、参加者の主体性を重視した体験型の講座、グループ学習などを指していると思います。

 

 皆さんは講義という名の研修を受けることにかなり慣れていると思います。これから先は様々な場面で培った知識をどのように活かすべきか、考えていくフェーズに入っていると考えており、これから先はそれをどう使うべきかがテーマになるものと考えられます。

 

 人と言う字は、ヒトとヒトが支え合って構成されているとは、武田鉄矢の言葉です。チームワークを最低限の仕事と捉えるリハビリテーション医療において、お互いの役割がどうあるべきかを探ることは、お互いの位置関係を知る上でも大事な意味を持つでしょう。また、役職がすべき仕事の認識が違うこともよくある話で、この意見交換を行い、認識の違いを把握しておくことは、組織運営にとって大きな意味を持つと思います。

 また、2部では自分がやりたいけど時間などの制約上できていないことに語っていただきます。さらに、なぜできないかについてロジックツリーを用いて分析をするということですので、その過程をお互いに考える事で、思考過程を知り、悩みの共有にもつながる事が期待できます。

 

先日の部長講話で、ちらっと見せたスライドにOECD education2030があったと思いますが、全く気が付かなかったと思います。前回、小川かつみ先生が紹介してくださったものから、さらにアップデートされ、変革を起こす力のあるコンピテンシーとして、「対立やジレンマを克服する力」というものが作られています。これは対立やジレンマ,トレードオフの扱いに熟達するというものです。このワークショップで行う議論も対立やジレンマの解消に向けた活動であり、さらにはトレードオフなども上手に活用できる力を養うことで、皆さんもかなりのレベルアップができることでしょう。

 

 さて、今日は長い時間を使って議論や、思考の整理をしていただきます。普段よりも少し自分を俯瞰してみることにより、今後に活かせることもあると思います。

 この時間が主任としての活動に対し有意義になることを祈念して御挨拶としますが、本日は皆さん頑張ってください。

 

終了時

 皆さん、今日は発表お疲れさまでした。普段とは違った疲れ方をしていると思いますが、こういったディスカッションを中心とした研鑽を積むことは、今後主任として活動していく上でも有益な事が沢山あるでしょう。

 

 『金を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すは一流』という言葉があります。 元々は後藤新平の言葉だそうですが、一般的に有名なのは元プロ野球選手、故野村克也さんの座右の銘だったようです。私は一流にはなれませんが、こういった自律的なディスカッションなどの活動で、人を作っていく(残す)ことができるのではないでしょうか。今日の活発な議論を今後の組織運営に活かしていただきたいと思います。本日はご協力、ありがとうございました。

 

 文章ばかりで疲れるかもしれませんが、人間は時々は活字に触れる時間も必要だと思います。人間は感情や活動を言語化することで、精神活動を賦活し、高度な文明を作ってきたわけですから、現代人が勝手に退化させるわけにはいきません。

 

                           記事担当:部長さかもと