皆さん、こんにちは。
本日は、飲酒と運動の関係性についてお話ししたいと思います。
9月に入りましたが、まだまだ残暑が厳しく、自分もこの時期、キンキンに冷えたビールを飲むことは堪らなく快感であると感じております。
また、運動で汗を流した後のビールの味は特別おいしく感じるものです。中には、その醍醐味を味わいたいがためにスポーツをすると公言する人もいて、酒好きにとってこの瞬間はどうにも堪らないようです。しかし、スポーツをする人にとって、飲酒はいくつかの理由で注意が必要です。
①栄養の吸収障害
・飲酒を伴う食事は、栄養のバランスが偏りがちになります。
加えてアルコールには、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸、亜鉛など、スポーツをする人には欠かせないビタミン・ミネラルの吸収を妨げる働きがあり、栄養素の吸収障害につながります。結果として体力の低下を招いてしまいます。
②筋トレの効果が減少する
・運動後の飲酒によって、タンパク質の合成を促進し筋肉の成長に欠かせないテストステロンというホルモンが減少し、筋肉を分解するコルチゾールというホルモンが増加してしまいます。
③脱水症状
・運動後は汗をかいて水分が不足しています。そのままの状態で飲酒すると、アルコールには利尿作用があるので、より水分が失われがちになります。
④睡眠不足
・夜になると、尿を作る作用を抑える抗利尿ホルモンが脳下垂体から分泌されます。しかし、アルコールがこのホルモンの働きを阻害するために尿量が多くなり、夜中に何度もトイレに起きることを強いられ、十分な睡眠が取れなくなります。
・飲酒はこのように広範囲に有害な影響を及ぼしますが、食欲を増進させ、緊張やストレスを緩和させる効果もあります。少しでも身体への悪影響を軽減させる飲み方をするように努めましょう。ここからは少しでも身体への悪影響を軽減させる方法を紹介したいと思います。
①飲み過ぎない
・翌日にアルコールを残さない適量の目安は運動パフォーマンスを維持していく上でも必要となります。
②飲酒前に水分、ビタミンB1とミネラル補給
・運動後は体内の水分が不足しがちで、そのまま飲酒をはじめてトイレの回数が増えれば、さらに脱水が進んでしまいます。飲酒前の水分、ビタミンB1とミネラルの補給を心掛けましょう。
③飲酒のときは、低エネルギー・高たんぱく質の食事を摂る
・飲酒時の食事は、焼き鳥や刺身、冷や奴、枝豆といった低エネルギー・高たんぱく質、おひたしや酢の物、サラダなどビタミン・ミネラルが豊富なものを選びます。また、おにぎり等の糖質補給も忘れずに。たんぱく質と糖質は、疲労の回復にもつながります。
いかがでしたでしょうか。
たとえ運動習慣があったとしても飲酒の方法によっては身体に悪影響を及ぼしてしまうことが理解していただけたかと思います。
日々の運動やトレーニングを効果的に行うためにも飲酒との関係性を頭に入れておくと良いのではないでしょうか。
記事担当:PT鈴木頼