みなさんこんにちは!
理学療法士の池田(み)です。
前回のブログから3ヶ月近く経ってしまい、
お久しぶりになってしまいましたが、今回は心のバリアPart②です。
前回の内容をさらっとおさらいすると、
勉強や課題、やりたくないけどやらなきゃいけないことがあるのに
ついつい適当な理由をつけて怠けてしまった…。
でもこれ、実はただの怠けだけではなく
「心の防衛機制」が働いていた可能性もあるんです!
というところまででした。
ということで今回は、心の防衛機制について話していこうと思います。
「防衛」…防ぎ守ること 「機制」…仕組み
つまり、心を守る仕組みのこと。
この防衛機制、種類がいくつかあります。
ついついやらなくていいことに時間を割いてしまうのは、
「逃避」という防衛機制の一種です。
ストレスや困難な状況から逃げることで、自分自身を守ろうとします。
逃避には、現実逃避、空想逃避、病気への逃避の3パターンがあります。
現実への逃避:明日のテストが不安だから、部屋の大掃除を始めてしまう。
空想への逃避:明日のテストが不安だから、試験合格後の楽しい未来を想像する。
病気への逃避:明日のテストが不安で、体調不良になってしまう。
他にも
○抑圧…不安や欲求不満を無意識に封じ込めて忘れてしまおうとする。
【例】いじめられていた辛い記憶を忘れてしまう。
○否認…不安やストレスの原因から目をそらし、その事実を頑なに認めようとしない。
【例】大きな病気だと診断されても、「私は健康そのものだ」と事実を認めようとしない。
○合理化…最もらしい理屈や理由をつけて正当化しようとする。
【例】仕事の失敗を、無理やり押し付けた上司のせいにする。
○投影(投射)
…自分の中にある不快な感情は、自分ではなく他人が持っているものとして非難する。
【例】自分が嫌っているのに、相手が自分のことを嫌っていると思い込む。
○同一視…他人の真似をして、自分の評価を高めようとする。
【例】人気モデルのメイクや髪型を真似する。
○退行…幼児期や年少期の行動・考えに戻ってしまう。
【例】弟が生まれたことをきっかけに赤ちゃん返りをしてしまう。
○反動形成…自分の思っていることと、正反対の行動をとる。
【例】好きな相手にそっけない態度を取ってしまう。
○代償…叶わない欲求をほかのものに置き換えることで、自分を納得させる。
【例】勉強ができないからスポーツで活躍する。
○昇華…社会的に認められない欲求を、
社会的・文化的に認められる良い方向へのエネルギーに置き換えること。
【例】振られたことをきっかけに勉強に取り組む。
○補償…劣等感をほかの分野で補おうとすること。
【例】勉強ができないからスポーツを頑張る。
このように私たち人間は、自分の心が必要以上に傷つかないように
防衛機制という心理メカニズムで不安やストレスの軽減を図っているのです。
ついつい「こんなはずじゃ無かったのに!」
と自分を責めたくなるときもありますが、
心が自分を守ろうとしたのかもしれないなと受け止めることも
大切かもしれません。
記事担当:PT池田(み)