群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

やる気を高める働きかけ

ストロークという言葉をご存知でしょうか。

ストロークとは自分や相手を認める働きかけのことをいいます。

この働きかけが欠乏すると人はやる気が低下し、人に八つ当たりをしたり物に当たったりし、不調などの身体症状にも繋がります。

 

ストロークの種類は①肉体的ストローク心理的ストローク③プラスのストローク④マイナスのストロークがあります。一つ一つ説明すると…。

 

①肉体的ストローク(スキンシップ)

握手・ハイタッチ・手を握る・マッサージ・頭を撫でる

心理的ストローク(バーバル・ノンバーバル)

挨拶・頷く・微笑みかける・拍手・褒める・励ます・感謝する・心配する

③プラスのストローク(嬉しく感じる)

共感する・祝う・信じる

④マイナスのストローク(嬉しく感じない)

注意する・叱る・やり方を変えるよう指導する・このままではダメだと言う

イメージとしてはこのような感じです。

 

ストローク貯蓄のメカニズム>

ストロークは貯金のように貯まっていきます。嬉しいことがあった時は心の中に「プラス」が入り、嫌なことがあった時は「マイナス」が入ります。プラスが一つ心に入るとマイナスが一つ心から出ていきます。マイナスが一つ心に入るとプラスが一つ心から出ていきます。これをストロークの貯蓄メカニズムといいます。これを使用すれば辛い時や落ち込んでいる時に心の中にプラスを入れればマイナスが出ていき心の状態が回復するということです。

 

とはいえ、人間そんなに単純にこころの切り替えは出来ませんよね。

入院されている患者さんはたくさんの不安や葛藤を抱いているはずです。少しでも不安が減少して、入院生活が無駄にならないよう過ごしていただくために働きかけられるセラピストになれるよう精進します。

 

認め合う働きかけはやる気を高めるだけでなく、人間が生きていくために必要不可欠な「心の栄養」なのです。生活していく中でストロークの力を上手に使えばいい方向に持っていける場面があるかもしれません。ぜひ皆さんも参考にしてみて下さい。

 

                              記事担当:PT田沼