水中運動療法
といっても、医療体育で実施していますが、、、
理学療法の一部である水治療法ですが、現在ほとんどの医療機関で絶滅しつつあります。
当院では温泉を用いてきた歴史もあり、水中運動療法についても30年以上に渡り、施行してきた実績を持ちます。
免荷式歩行装置についてご紹介しましたが、この水中運動こそが元祖免荷訓練であり、骨折や関節術後の体重荷重制限がある時期から、立位歩行や運動ができるという利点があります。
現在は健康運動指導士を中心に集団で歩行や体操といったアプローチを行っています。
水温は通常のプールよりも高めの36℃前後に設定し、不感温度で運動をすることにより発汗を促し代謝を促進しています。
水中運動では、体を傾けたり、浮かせたりすると、重心からの垂直線と、浮心(浮きの中心点)からの位置にズレが生じる現象が起きます。
けのびの体勢で、前方へ進んでいるときは問題ありませんが、スピードが落ちてくると足が下に下がってきます。
このように水中運動では体の位置を変えることでも、バランスが崩れやすくなり、これに対応するために筋活動を起こさなくてはならなくなります。
こうして陸上よりも多くの運動が行えるのです。
記事担当:部長さかもと