群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

病棟風船バレー大会

 皆さんこんにちは!!

 肌寒くなってきましたが、体調崩していませんか?

 暖かくして風邪には気を付けてください☆

 

 さて、世間では運動会が行われています!。

 病院でも季節感を感じて頂きたく、季節の行事を取り入れたイベントを行っています。

 今回は風船バレー大会を行いました。

 予想外な所に風船が移動するため、必至で追いかける姿が印象的でした!。

 普段集団で行う機会が少ないため、皆さんの笑い声がいっぱいなイベントとなりました。

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 優勝チームに金メダルを渡したところ、嬉しかったようで、ずっとメダルをかけている方もいらっしゃいました☆。

 リハビリ時にはみられない患者さんの笑顔が見られ、企画した私たちもとても嬉しかったです。

 また患者さんが喜ぶ企画を考えていきたいと思います。

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                          記事担当:PT佐藤

 

【HCRに行ってきました!!】

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 9/25~27に東京ビックサイトで行われた国際福祉機器展に行ってきました。

 日本内外より500社前後の企業・団体が出展していて、ハンドメイドのものから最先端技術を活用したものまで、ほんとにたくさんの物があり見きれない程でした。

 

 アジア最大級の福祉機器展らしく、出展の方も参加者の方も、海外の方が多くいらっしゃったのが印象的でした。

 

 今回は当院のスタッフ数名と参加させていただきました。

 

 みんなで見て・触って・体験しながら「これがあったら、いいな~」「これ、便利!!」等、ひらめきとわくわくでとても楽しいひとときを過ごさせて頂きました。

 

 「既存の福祉機器に合わせるのではなく、福祉用具を自分の生活に合わせて選定する。」と、セミナーで聞いた言葉が印象的でした。

 

 患者さんの生活をより良いものに。患者さんのニーズに応えるために。出展者の方々の熱い気持ちを聞き、知ることが出来ました。

 

 私もしっかり知識と情報を取り入れ、臨床に応用することで患者さんの生活に繋げていきたいと思います★

                                                              記事担当OT蜂巣

 

リハ部の取り組み⑨

BWSTT(Body weight supported treadmill training)アンウェイ SAKAImed

 

免荷式歩行器 POPO モリトー

 

 上からつり上げることにより体重負荷を減らし、免荷状態にすることで、安全で効果的な部分荷重訓練をサポートしやすくします。

 トレッドミルと併用することによって、体重移動の方法や、歩行に関する一連の下肢動作の習得が連続して行える上、歩行リズムの回復まで含めた応用練習が可能です。

 当院では歩行器タイプ、トレッドミル併用タイプの二種類があります。転倒予防への介入も必要だと言われていますが、理学療法士が転倒へ介助で介入しようとすると介助が早くなりすぎたり、介助量が多くなりすぎたりすることが指摘されています。

 そこでこの機器を免荷歩行装置ではなく、安全懸架として用いることが増えています。

 この安全懸架とは、免荷(体重を支える)機器によってつり下げず、バランスを崩したときにのみ支える程度にハーネスをつけておきます。

 これにより転倒することを学習でき、転ぶ直前に立ち直る学習もできるので、転倒予防のためにはどう立ち直ればいいのかを試すことができます。

 また、従来通り免荷歩行装置としての機能を使うことで患者さんの介助量が大きくてもセラピストへの身体的負担が軽減でき、介助歩行の距離も非免荷時よりも延長でき、リハビリテーションの量拡大に寄与することができます。

 

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 何が何でもつり下げると、患者さんの歩行を妨げることになります。

 

 患者さんの動きを妨げず、促進できる方向で免荷式歩行器を活用することが大事だと思います。

 できる限り早く自宅に退院できるよう、リハビリを頑張っていきましょう。

 

                          記事担当:さかもと

リハ部の取り組み⑧

装具療法

 当院では最初の理学療法士が就職した頃から、積極的に装具を活用してきました。

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 これは当院のものではありませんが、以前のブログでもお示ししたものです。

 短下肢装具をリハビリで使用した場合としなかった場合で、退院時の日常生活活動評価(FIM)を比較しました。

 グラフは、青が装具使用者の退院時FIM、赤が装具非使用者の退院時FIMです。

 左側二つの棒グラフが入院時FIMの高かった方で、右側が入院時FIMの低かった方です。入院時のFIMや重症度については、できる限りそろえて比較しました。

 どちらも短下肢装具使用者の方が退院時のFIMが高いという傾向にありますが、入院時にFIMが低い患者群の方がより効果が高いようです。

 

 装具の使用有無でADLに差が出ることは、当院では感覚的に理解していました。従って”できるだけ早期に装具を作成しなさい”とよく先輩からは指導受けていました。

 義肢装具士も外注ではありますが、週に3回ほどいらっしゃいますので、比較的早期に対応することが可能です。

 

 最近では新たな装具を活用することも増えました。

 

 ゲイトソリューションは片麻痺者の歩行分析の結果に基づき、足関節の動きを油圧により制御する機構を持ちます。

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 足関節を油圧により制御することで、ロッカーファンクションを正常化していきます。

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 この機構を長下肢装具に利用して、長さや太さを調整できるようにしたものがGait innovationです。

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 この装具は歩行中の下肢の動きをコントロールして、より自然に歩くことを目的にした装具です。

 足関節の動きを固定した足関節継手では、歩行時の滑らかさを持たせることが難しいですが、油圧制御機構を利用する事で(1)踵接地時に底屈の動きを油圧により制動することにより滑らかな体重移動を可能にし、(2)なめらかな体重移動により自然な歩容を得ると同時に左右の対称性、バランスのとれた歩容を実現して、バランスのとれた歩容を実現することによりきれいに歩け、疲れにくく、歩行速度の増加などの効果を得ることができ、(3)遊脚相には足尖のクリアランスを確保することができる等の特徴を持っています。

 

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 脳卒中においては、早期からの装具を用いた歩行リハビリテーションは、脳卒中ガイドライン2015でグレードAとして強く推奨されています。

 

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 長下肢装具によって、随意性が不十分な大腿四頭筋も筋活動を起こすことができるのは、大きな利点であり、実際にやらなければ意味がありません。

 一緒に汗をかいてくれる理学療法士は、大事な存在ですね。

 

                          記事担当:さかもと

 

四万ハイキング

 9月26日(木)に当院のレクリエーション行事でハイキングに行ってきました。

 当院から四万温泉までは、車で約30分と近い距離にあります。

 このハイクでは、四万温泉周辺を歩きました。

 リハビリスタッフ、看護師さん、介護士さんなど様々な職種の方約40名が参加しました。

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 まずは、群馬県天然記念物の四万甌穴群を散策。甌穴とは、川の流れが渦巻き状になることにより石や砂が同じところを循環し、海底の岩盤と接触して侵食されてできた穴の事をいいます。

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 甌穴散策後は、奥四万ダム湖を目指して約2時間歩きました。秋風が吹いていましたが、坂道を汗をかきながら歩いた先には、四万ブルーの湖が!とてもきれいでした。

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 四万ダム湖をみた後は、来た道を戻ります。途中、「大泉の滝」というとてもきれいな滝でひと休み。マイナスイオンを感じました。

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 14時に無事に集合場所に到着。さまざまな部署の方と楽しい交流をしながら歩く事が出来ました。当院ではこのようなレクリエーション行事が年に4回開催されています。他部署との交流やリフレッシュの場となり仕事の活力になりました。

                            担当記者:ST真庭

リハ部の取り組み⑦

ReoGo―J (帝人ファーマ)

  ReoGo-Jは、コンピューター技術とロボット工学を応用した上肢用ロボット型運動訓練装置です。

 イスラエルのMotorika社製のReoGoを帝人ファーマが日本向けに開発し、ダウンサイジングして医療機器認証を受けています。

 機能障害の程度に合わせて適切な可動域(運動範囲)で安全に訓練が行え、自主訓練にも使用でき、運動学習に必要な訓練量を確保することができます。

 効果としては、脳卒中患者さんの、特に肩、肘の動きを改善するという報告があります。

 また、療法士による訓練とReoGo-Jを用いた訓練を併用すると、より効果を得やすくなるという報告もあります。

 当院では2016年末にまずはお借りして、脳血管疾患を対象に検証を行い、その後導入を決めました。

 最近では片麻痺の非麻痺側に対し、体幹の動きを伴うようにプログラムを組むことにより、体幹機能を高め、その結果歩行速度が向上したとの報告もあります。当院では頚髄損傷の患者さんに対して同様に効果を認め、一人で起き上がりができるようになりました。

 今では自主トレにも活用され、使用頻度を高め、活用される機会が増えているように感じています。

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  この機器を一人で使うことで、他人に(セラピストを含む)邪魔をされずに機能訓練ができることを利点に挙げる方もいらっしゃいましたし、

 作業療法士に腕を誘導(持って動かしてもらう)してもらうと、自分でどの程度力を入れているのかわからないが、機械だと正しい方向に力を入れないと動かないので、腕を動かしていることを実感しやすいと言えるでしょう。

 

 脳卒中で発症後1年以上経過した方に使っても、機能改善がみられた症例もいらっしゃいましたので、全く腕が動かない方以外は、使ってみる価値があるでしょう。

                        記事担当:部長さかもと

 

 

 

 

リハ部の取り組み⑥

VE(嚥下内視鏡)検査

 食べ物を口の中へ入れて、咀嚼し、飲み込み、食道へ送り込む一連の動作のいずれかに障害がある状態が嚥下障害ですが、この検査は鼻咽腔ファイバーという内視鏡咽頭に入れ、食物の飲み込み(嚥下)の様子を観察する検査です。

 

 唾液や喀痰の貯留の有無、食物を飲み込んだ後の咽頭内への食物の残留の有無や気管へ流入誤嚥)などを評価し、誤嚥リスクを確認することができます。

 

 また、嚥下に影響を与えることのある声帯の動きも評価ができます。

 

 X線を利用するVFと違い、患者さんへの侵襲は少ないのが特徴です。最近は多くの医療機関で検査は行っていますが、リハビリテーション科医師の関与は意外に少ないようです。

 当院ではリハ科医師が実際に検査を行い、これによって嚥下機能の予後予測ができることも利点としてあげられるでしょう。

 

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 当院では、この検査に看護師や言語聴覚士も参加し実施しています。

 

 実際に嚥下リハビリを行う言語聴覚士は15名。さらに摂食嚥下認定看護師も加わり、実際の生活において治療を実施しています。

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                         記事:部長さかもと

 

リハ部の取り組み⑤

OG技研 IVES(随意運動介助型電気刺激装置)

 ニューロリハビリテーションのアプローチの一つとして電気刺激があり、単純な電気刺激よりも随意運動が伴ったトリガー型の電気刺激の方がより効果的といわれます。

 患者さんがご自身で手を持ち上げようとした時、筋力が弱くなっていたり、末梢神経の刺激が不十分な場合、手に運動が起きません。こんな時にセンサーにより感知した筋活動電位に比例して電気刺激が行われる随意運動介助型電気刺激装置(IVES)は、自分が手を動かそうとする意思に従って運動が起こるので、脳卒中片麻痺上肢の機能改善効果が認められています。

 

本法の特徴としては、

①筋肉がスイッチを兼ねている自律型の制御の一種であり、緻密な制御と運動学習が可能であること

②装着・操作が容易で病室で長時間の使用が可能であること

③同一筋肉部位にて筋活動電位測定と電気刺激を行うので同じ動作が行えること

 

であり、従来動きをだすことが難しかった運動であっても機能を拡大できる可能性を持っています。

 

随意運動と連動することによって運動学習の効果は高まりやすいと考えています。

 

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 主には脳卒中患者さんの麻痺手や、頚随損傷で肩から腕に掛けて麻痺がある方などが対象です。

 筋電を拾うことができれば、増幅して運動をおこすことが可能です。

 当院では主に作業療法士が用いていますが、歩行時のターミナルスタンスの下腿三頭筋に利用すると、歩行速度が伸び、楽に歩くことができるようになるでしょう。

 また、健側(良い方の手足)に電極をつけ、悪い方の手足に通電し、動きをだすようにすることもできます。

 

 患者さんの状態に応じ、最適な方法を検討しリハビリを行っていきます。

 そのためには多くの試行錯誤も大切で、1回で上手くいかなかったとしても、次は違う方法で試し、結果をだす努力をしていきます。ご協力をお願い致します。

 

                        記事担当:部長さかもと

【症例検討会!】

病院内の活動として・・・

 

理学療法室では、日々患者さんの治療や経過を、

症例検討としてスタッフ間で話し合い、今後の治療介入に活かせるようにしています。

 

今回は、理学療法士の真下さんが、HONDA歩行アシストを使った症例について、発表してくれました。

 

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 スライドにまとめて発表することで、自身が提供したリハビリがどうだったのか整理ができ、考えをみんなと共有することで、新たな意見も聞くことができて、それを取り入れることが出来ます。

 

 どの病院でも取り組んでいることとは思いますが、これの継続には苦労が多く、病院・施設では、実施頻度が減っていると聞きます。

 しかし、こうした日々の積み重ねをすることが、患者さんによりよい治療を提供できるものと考え、継続していきたいと思います。

 

                        記事担当:PTくまだ

 

 

ぐんま自動車運転リハビリテーション研究会 第7回研修会

 下記のような案内が来ました。

 といっても先日の会議の結果ですが、

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群馬自動車運転リハビリテーション研究会

 今回は、なんと渋川医療センター脳神経外科部長、高橋章夫先生による「自動車運転とてんかん」のお話しを、前橋日赤で開催します。

 当会ではじめて「てんかん」の講演会をします。

 

 また、世話人会10施設のポスター発表。

 認知症関連の運転再開に積極的に取り組んでいる医療機関もありますので、各機関毎の色が出そうです。

 

 申し込みは上のQRコード、もしくは下からどうぞ。

gunma-driving-rehabilitation.jimdofree.com

医療技術者を対象にしていますのでご理解の程、お願い致します。

 

                        記事担当:部長さかもと