VE(嚥下内視鏡)検査
食べ物を口の中へ入れて、咀嚼し、飲み込み、食道へ送り込む一連の動作のいずれかに障害がある状態が嚥下障害ですが、この検査は鼻咽腔ファイバーという内視鏡を咽頭に入れ、食物の飲み込み(嚥下)の様子を観察する検査です。
唾液や喀痰の貯留の有無、食物を飲み込んだ後の咽頭内への食物の残留の有無や気管へ流入(誤嚥)などを評価し、誤嚥リスクを確認することができます。
また、嚥下に影響を与えることのある声帯の動きも評価ができます。
X線を利用するVFと違い、患者さんへの侵襲は少ないのが特徴です。最近は多くの医療機関で検査は行っていますが、リハビリテーション科医師の関与は意外に少ないようです。
当院ではリハ科医師が実際に検査を行い、これによって嚥下機能の予後予測ができることも利点としてあげられるでしょう。
当院では、この検査に看護師や言語聴覚士も参加し実施しています。
実際に嚥下リハビリを行う言語聴覚士は15名。さらに摂食嚥下認定看護師も加わり、実際の生活において治療を実施しています。
記事:部長さかもと