群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

リハ部の取り組み⑤

OG技研 IVES(随意運動介助型電気刺激装置)

 ニューロリハビリテーションのアプローチの一つとして電気刺激があり、単純な電気刺激よりも随意運動が伴ったトリガー型の電気刺激の方がより効果的といわれます。

 患者さんがご自身で手を持ち上げようとした時、筋力が弱くなっていたり、末梢神経の刺激が不十分な場合、手に運動が起きません。こんな時にセンサーにより感知した筋活動電位に比例して電気刺激が行われる随意運動介助型電気刺激装置(IVES)は、自分が手を動かそうとする意思に従って運動が起こるので、脳卒中片麻痺上肢の機能改善効果が認められています。

 

本法の特徴としては、

①筋肉がスイッチを兼ねている自律型の制御の一種であり、緻密な制御と運動学習が可能であること

②装着・操作が容易で病室で長時間の使用が可能であること

③同一筋肉部位にて筋活動電位測定と電気刺激を行うので同じ動作が行えること

 

であり、従来動きをだすことが難しかった運動であっても機能を拡大できる可能性を持っています。

 

随意運動と連動することによって運動学習の効果は高まりやすいと考えています。

 

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 主には脳卒中患者さんの麻痺手や、頚随損傷で肩から腕に掛けて麻痺がある方などが対象です。

 筋電を拾うことができれば、増幅して運動をおこすことが可能です。

 当院では主に作業療法士が用いていますが、歩行時のターミナルスタンスの下腿三頭筋に利用すると、歩行速度が伸び、楽に歩くことができるようになるでしょう。

 また、健側(良い方の手足)に電極をつけ、悪い方の手足に通電し、動きをだすようにすることもできます。

 

 患者さんの状態に応じ、最適な方法を検討しリハビリを行っていきます。

 そのためには多くの試行錯誤も大切で、1回で上手くいかなかったとしても、次は違う方法で試し、結果をだす努力をしていきます。ご協力をお願い致します。

 

                        記事担当:部長さかもと