2014年アメリカの報告です。
怒りと脳卒中・心血管系疾患との関連を調べたそうです。
医学研究データベースから、データを統合、再解析し検討したとのこと。
4546件の心筋梗塞、590件の脳梗塞、215件の脳出血などを分析し、
特に、怒りの爆発から2時間以内の脳梗塞リスクは4倍、脳出血6倍、心筋梗塞5倍だったとのこと。
怒りの頻度が高いほど発症率も増えました(下のグラフ)。
ブチキレル頻度が月1回に比べ、一日2回や5回では、血管系の疾患に罹りやすいようです。
冠動脈疾患の10年リスク(低・中・高)に応じた、怒りの爆発頻度別、1万人当たりの年間冠動脈疾患の症例数の推定値
キレる人と言うのは、本当に文字通り、身を削って(命を削って)怒ってくれているのかもしれませんが、ぜひご自愛いただきたいと思います。
Elizabeth Mostofsky:Outbursts of anger as a trigger of acute cardiovascular events: a systematic review and meta-analysis
European Heart Journal (2014) 35, 1404–1410
記事担当:部長さかもと