群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

落ちすぎると上がるのに苦労するもの

中之条研究では歩く歩数と強度が高齢者の健康にどれくらい関係があるのかをレポートしています。

「高齢者5000人の歩数と有病率の関係」の表もリハビリテーションとしての意味を持っていると考えています。


(有病率とは、いつ病気にかかったかはさておき、ある時点に、集団の中で、病気にかかっている人の割合を指す)


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持病のある高齢者が、毎日多くの歩数を稼ぐというのは考えられないことですが、明らかに一日の歩数が多くなればなるほど有病率が下がっています。 がんなどの直接歩数と関係がなさそうな項目でも減少が見られています。

 

5000歩を境に有病率が大きく減少していると思います。

 

では、ここから何が言えるのかということですが、

 

一つは、やはり一日5000歩以上歩く事を目安にすることで、病気になることを防ぎましょうということです。運動は炎症反応を抑える効果もあります。肥満はそれだけでも炎症が起きていると言われ、適度な運動は炎症を治めるそうです。

 

二つ目は、例え病気になったとしても、リハビリをしっかり行い、一日5000歩以上歩ける体力をつけて、それを維持して欲しいということです。このくらいの運動ができれば、疾患の予防のための運動が行え、再発や新たな病気になることを少しでも防ぐ事ができます。しかし、最近は高齢化もあり、起きているだけですぐに疲労を訴える方も増えています。例え5000歩歩く事が難しかったとしても、少しでも動ける範囲を増やし、体力をつけることは、再発予防に繋がります。

 

三つ目は、二つ目と似ています。日常生活活動の自立によってリハビリ終了と考えるのではなく、ADLの自立をどうやって健康増進するか、考えるきっかけとしてください。

運動が炎症を抑えると書きました。人間は動物ですから運動を継続する事で長生きするようプログラミングが為されているようです。

 

こう考えると、病気があろうがなかろうが、障害があろうが無かろうが、年齢が高かろうが低かろうが、性別に関係なく継続的な運動は必要です。

どうやったら運動が続けられるか考えたいものです。