群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。通常のリハビリに加え、早朝リハビリを施行。HAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなど、ロボットリハも稼働中。多くのリハスタッフで患者さんを担当させていただいております。

コロナ自粛によるフレイルを防ぐことの大切さ

 先日の新聞報道によると、コロナで自粛した結果、横になる時間が長くなったや、歩くのが遅くなったと回答した75歳以上の高齢者がそれぞれ半数、4割と多い事がわかったとのこと。

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 このグラフは、コロナの感染拡大を受けて”横になる、座っている時間が増えた”と回答した方が半数近くに及んだということを表しています。

 

 このアンケートは9月に八王子市で行ったもので、後期高齢者7万7千人を対象とした。回収率は8割とかなり高かったとのこと。

 

 さらに楽しみや生きがいなどについては、

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 この3項目を挙げた方が多かったようで、コロナが高齢者の楽しみの多くを奪っている状況もわかったとのこと。

 

 活動機会が減ることによって、下の図のようにフレイルに陥る可能性が高くなります。

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 ここからは別の研究の紹介をしますが、10人の健康な高齢者男女(平均72歳)に、活動量を減らすよう指示したそうです。

 毎日の歩数を2週間にわたって減らし、その前後でインスリン感受性や筋力、身体機能、体組成を測定した。

 平均歩数は5962歩から1413歩と約76%減少し、その結果、脚の骨格筋量は約3.9%有意に減少した。

 インスリン抵抗性が増加、インスリン感受性が減少、炎症物質が増加、また、筋肉合成速度が約26%減少した。(データ:J Clin Endocrinol Metab. 2013 Jun;98(6):2604-12.)


 運動量の極端な低下は、糖尿病になりやすくなり、筋肉が造られにくくなり、筋肉が3.9%減少した事がわかったとのこと。

 

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 通常使っている筋肉が、わずか2週間で4%も落ちることはまずありませんが、流石に元気高齢者でも、この時は動きにくくて仕方がなかったと思います。

 

 太ったことは実感できても、筋肉量が減った事はなかなかわかりません。コロナの自粛下では筋肉が落ちていることを前提に活動量を維持しましょう。

 

 感染対策も忘れずに、最低限筋トレは追加したいモノです。

 運動量が落ちることで、様々な病気を招くといわれます。

 

                    記事担当:部長さかもと