梅雨明けが発表されたものの、すっきりしない天気が続いています。寒暖の差が激しく体調管理も難しいことと思います。
病院の中では季節感を感じる事が難しいです。しかし一歩外を出ると、病院の敷地内でも初夏の訪れを知らせてくれるものがたくさんあります。
鮮やかに咲く紫陽花の花。
燕の雛たち。毎年6月になると同じ場所に巣を作ります。もうすぐ巣立ちそうです。
敷地内から見る事が出来る、山々たち。初夏になると暖かな風を感じる事ができます。
長期で入院している患者さんの中には、日付や季節、時間の感覚が薄れてしまう方がいます。
そういった方に対してのリハビリで、外に行き季節感を感じてもらう事があります。
現在の季節を「冬」と言っていた患者さんが「今外で紫陽花を見てきたから夏だ」と言うなど、実際に自分の肌で見て、感じた事は記憶の中に留まってくれる事が多いです。
去年出会った患者さんで、病気により日付を覚えていられない方がいました。
しかし、毎日燕の雛の成長を日記に書く事で日付が分かるようになりました。
それだけではなく、雛の成長を見る楽しみが出来たことで、病気になり落ち込んでしまっていた気持ちが前向きになり、リハビリをよりいっそう頑張る様子がみられました。
自然の力は凄いですね。自然に囲まれた当院ならではのリハビリ療法です。
ST真庭