群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

納豆はすきですか?

 群馬県の納豆消費量は全国2位だそうです(2015年)。


 納豆には強力な線維素溶解酵素が含まれていますが、
 岐阜大学が、岐阜県高山市で、納豆・大豆タンパク質・大豆イソフラボンの摂取量と心血管死亡率との関連を調べたところ、
 納豆の摂取が心血管死亡率を下げる効果があったそうです。
 2016年暮れの報告です。

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 1992年まで遡る最初の調査に際し、地元・岐阜県高山市在住の男女29000人前後を対象に、健康状態や食習慣を尋ねていました。
 
この調査期間中、脳卒中による死亡者数は677人でしたが、年齢事情以外にも運動習慣や喫煙状況の影響に左右されないよう、解析上の配慮が行われました。
 
 それから16年の歳月を経ての生死の違いや、その死因を確認しながら、普段、食べている「納豆の量」に応じて4群にグループ分けし、死亡リスクとの関係を解析する方法がとられました。
 
結果は・・・
 
 その結果、脳卒中による死亡リスクに関しては、納豆を好んで最も多く食べていたグループの場合、納豆は「ほとんど食べない」というグループと比較すると、32%も低いという結果でした。同様に、心疾患で亡くなるリスクも低減傾向にあると認められました。
 
 この「最も多く食べていたグループ」でも、摂取量からすれば1日あたり7g程度だそうで、35g入りパックにして週1回食べるくらいで済むとのことです。無類の納豆好きということでもなさそうです。
 
 ビタミンB群が豊富に含まれ、糖やタンパク源の分解酸素を生んで、「血液サラサラの代表食材」とも称される納豆。
 ナットウキナーゼと呼ばれる酸素が、血栓を防ぐ作用に富んでいるとも言われます。
 
 嫌いでなければ・・・納豆を定期的に食べましょう。
 
 追伸、納豆は誰にでも良い訳ではありません。血圧の高い方ではタレにも注意が必要ですし、なによりワーファリンを投与されている方は食べないでください。
 
 根拠は以下に


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 ワーファリン(ワルファリン)には、血液さらさら作用がありますが、納豆を食べるとこれを打ち消してしまいます。
 せっかく薬を飲んでいるのに脳梗塞の原因を作ってしまっては、元も子もありません。上のグラフで言えば血液を固める度合いは、50%以下くらいで調整できるのが理想でしょう。納豆を食べた当日から薬の効果が打ち消された結果が、このグラフです。

 もちろん納豆だけ食べれば良い訳ではありませんので、運動や血圧管理、節制した生活習慣などと合わせて知っておいていただきたいと思います。