持久力は、ウォーキングやランニング、サイクリングなど、長時間、体を動かすことでつく体力です。
参加者に自転車こぎをしてもらい、運動中に体内へ取り込まれる酸素の量を測定し、持久力を評価し、動脈硬化の度合いは、血管を脈の波が伝わる速さを示す「上腕-足首間脈波伝播速度」で判定しました。
研究チームは、研究開始から2年後まで、参加者の血管がどれだけ硬くなったかを調べています。
対象者を研究開始時の持久力で、(1)低い、(2)中間、(3)高いの3グループに分け、比較しました。
持久力の高いグループは、ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などの運動を継続的に行い、活動的な生活をしていました。
これらの運動には持久力を高める効果があります。
過去の研究でも、持久力は心血管疾患の発症率を下げ、死亡率低下とも関係があることが示されているそうですが、持久性を高め、普段から運動習慣をつけておくことは、動脈硬化を食い止め、心血管、脳血管等の病気を防ぐ効果がありそうです。
従って、心血管疾患や、脳卒中後であっても、持久力がつく運動を行う事は必須と言えるでしょう。
再発を予防するためにも大事なことです。
出展 国立健康・栄養研究所2016
記事担当:リハ部長さかもと