1万人弱を対象として、睡眠時間と脳卒中の発症との関係について検証しています。
年齢は42歳から81歳までを対象に、睡眠時間を調査し、70%の人が6時間から8時間寝ていると回答し、10人中1人が8時間以上寝ていると回答しました。
8時間を超えて寝ている人は、高齢の人が多いほか、女性、活動的ではない人が多く、結果として、6時間から8時間寝ている人と比べると、8時間を超えて寝ている人が脳卒中の発症リスクが高いことがわかりました。
疾患などで補正した結果、8時間を超えて寝ている人の脳卒中発症リスクは46%高いという結果です。
6時間よりも少ない人の脳卒中のリスクは統計学的に意味のある差ではありませんが、18%高い傾向が確認できたとしています。

このグラフで考えると、7時間程度の睡眠時間が底になるようです。
これは、脳卒中に罹患された方でも同様で、再発のリスクを少なくする意味でも、普段の生活習慣とあわせて考える必要があると思います。
普段のストレス解消という点でも、7時間程度の睡眠時間は確保し、
長時間睡眠者は疾患が隠れているかもしれないとも指摘されていますので、8時間を超えても起きられない場合には、睡眠時無呼吸症候群なども考えられますので、受診されることをお勧めしたいと思います。