群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

脳卒中予防に最適な運動量は

 運動が脳卒中の発症を抑えるという研究が多くあります。

しかし、欧米人に比べ日本人は脳卒中を起こしやすく、特に出血性脳卒中(脳内出血やくも膜下出血)が多いようです。


 今回お話しする論文の分析対象になったのは、循環器疾患や癌にかかったことがない、50歳から79歳までの7万人です。この方々の身体活動量と脳卒中の発症の関係を、2000年から2012年まで追跡したそうです。

 身体活動量は、余暇の運動と、仕事関連の移動や家事のための身体活動を合わせ、推定しています。


活動の運動強度を示す指数「メッツ(METsMetabolic Equivalents of Task)」に活動時間をかけ合わせた「エクササイズ(ExExcersice=メッツ×時間)」を合計して、1日当たりの身体活動量(エクササイズ/日)を求め、分析を行っています。


 横軸を1日当たりの身体活動量(エクササイズ/日)、縦軸を脳卒中のリスクとして、得られた結果をグラフ化したところ、全く運動しない状況から510エクササイズ/までは、身体活動量が増えるにつれてリスク低下が顕著で、脳卒中全体では30%程度リスクが低下していました。


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図 身体活動量と脳卒中リスクの関係(出典:Stroke. 2017Jul;48(7):1730-1736.


 しかし、それ以上身体活動量が増えると、リスク減少のカーブはやや上向きになっています。


 一日の活動量としては仕事、家事による生活活動と運動による活動を合わせて一日5~10エクササイズ脳卒中にならないために最適と考えられます。


明日につづく・・・


Kubota Y, et al. Daily Total PhysicalActivity and Incident Stroke. Stroke. 2017 Jul;48(7):1730-1736. doi:10.1161/STROKEAHA.117.017560. Epub 2017 Jun 5.