群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

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何かしてみようと思う気持ちが大事

 循環器疾患とがんの既往のない男女約6万人を、追跡した調査結果にもとづき、趣味と循環器疾患発症リスクとの関連を調べたそうです(JPHC研究)。

 研究結果は専門誌で発表されました(Atherosclerosis 2021年9月公開)。国立がん研究センターの調査です。

            

 近年、趣味は循環器疾患のリスクを低下させる要因として注目が集まっているようですが、大規模な研究は少なく、関連についてはよくわかっていません。そこで、日本人を対象とした大規模なコホート研究において、趣味と循環器疾患との関連を明らかにすることを目的としました。

 

 調査開始のアンケートから、「趣味はありますか?」という質問に対して、「ない」、「ある」、「たくさんある」の3つのグループに分け、「ない」と答えたグループを基準として、その他のグループのその後の循環器疾患の発症リスクを比べました。

 解析では、さまざまな項目の影響をできる限り取り除きました。

 

 趣味の有無で循環器疾患の発症リスクを比べてみると、趣味がないグループに比べ、趣味のあるグループの循環器疾患発症のリスクは10%低く、趣味がたくさんあるグループでは20%低いという結果でした。

 脳卒中の発症では、趣味があるグループでリスクが13%低く、趣味がたくさんあるグループではリスクが20%低い結果でした。

 また、虚血性心疾患については、趣味がたくさんあるグループではリスクが19%低い結果でしたが、統計学的に有意な関連はありませんでした。

 

     

 

Having hobbies and the risk of cardiovascular disease incidence: A Japan public health center-based study.

 

    

 

 

 趣味は一つといわず、沢山持った方が良いようですね。

 

 他にも精神的な安定が図れるとか良いことは沢山あるように思いますが、循環器疾患や脳卒中などの病気になりにくいとも言えそうです。

 

                     記事担当:さかもと