群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

変形性膝関節症の術後リハビリ

今回は、変形性膝関節症の人工膝関節全置換術後についてです。

まずは知識として・・・

timed up and goというテストがあります(以下TUG)。

運動器不安定症や歩行バランスの評価として用いられ、簡単なテストです。

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46CMの椅子から立ち上がって、3m先のコーンを回って帰ってくる時間を計ります。

一般高齢者の標準はどうでしょう?

65歳~80歳程度の男性標準値は、5.03~7.13秒、

65歳~80歳程度の女性標準値は、5.37~7.33秒です。

ここで、ある病院の変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術後の成績を示します。

整形外科の病院で、40例程度の平均値で示しています。


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この病院では術後1ヶ月で退院のようですが、

TUGの成績は運動器不安定症の診断基準、11秒に届かないうちに退院するようです。

同様に、膝伸展筋力を示します。


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こちらは介護予防の分野で言われる、段差が楽に昇降できる膝伸展筋力が、体重比で0.4という基準に届いていません。

自宅に帰られてから、ホームエクササイズを継続して行えば、将来の要介護認定などということにならないとは思いますが、バランスや筋力の面で不安を残して退院ということになるようです。

回復期リハ病棟でお待ちしています。