群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

運動リハ

加速期

歩行時、脚を前後に開く時を加速期といいます。 これは文字通り、前方への推進を加速する時期であり、片方の股関節を屈曲するとともに、もう一側の股関節は伸展します。 このとき、体の重心位置が下がるので、このエネルギーを運動エネルギーに変えて前に進…

変形性股関節症の術後

変形性股関節症の術後、THAと言いますが、昨年は入院申し込みが少し減っていたので心配しましたが、最近はまたかなり増えてきました。 急速破壊型股関節症の患者さんは、痛みに耐える時間も比較的短いためなのか、歩き方が著しく乱れる方は多くないように思…

血圧を下げよう

血圧が高い状態を高血圧と呼びます。 これは、交感神経が過敏になるとおきやすくなり、この原因としては、加齢、肥満、塩分摂取が多い、飲酒、ストレス、睡眠不足、運動不足など、いくつかの原因が考えられます。 最近は、様々な場所で健康講座などが開催さ…

膝痛の予防

予防に勝る治療なし。 高齢者では4割が悩むという膝の痛み。 痛くなってからでは、安静にしなくてはなりませんので、 痛くなる前に予防しましょう。 まずは、スクワットから、 椅子を後に置き、座面にお尻が触らないくらいに曲げ、元に戻ります。 椅子をおい…

にゅーよーくエクササイズ

出展:河村顕治 変形性膝関節症における温熱とCKC運動の効果 Jpn J Rehabil med 2010 俗にニューヨーク訓練と言うようですが、 変形性膝関節症と言われたら、風呂で少し温まって、 そのあとリズミカルに壁を押しましょう。(痛くない程度にお願いします)

膝変形性関節症の方へ

俗に、にゅーよーく訓練というとかいわないとか。 バスタブの前に足底をあて、ゆっくり痛みのない強さで30回押す。 少し暖まってから始めてください。 1秒に一回のペースで押します。 暖めるとヒートショックプロテインが軟骨の破壊を防ぐそうです。 また、1…

股関節外転筋力

以前、股関節外転筋のお話しをさせていただきました。 横に寝て、脚を挙げる筋肉(中殿筋)のことです。 図に示すように、中殿筋の筋力が必要な理由がここにあり、 a:bの比率が2:1だとすると、片足立ちをしたときや歩行時、体重の2倍の力が働くことにな…

THA、TKAの術後

股関節・膝関節置換術患者の回復期リハ病棟への転院が必要になる可能性 2003年、メルボルン公立病院(オーストラリア)からの報告です1) 人工関節置換術後の患者さんは以下のRAPTを実施することをお勧めします。 自宅に退院するか回復期リハ病棟へ転院するか…

変形性股関節症の手術後の歩き方

変形性股関節症では、歩行時に痛みを避けるために、立脚後期(足を後に伸ばす時)の股関節伸展を少なくした歩き方になりやすいようです。 これは、股関節伸展時に関節に対する負荷が増加し痛みを引き起こしやすいためです。従って、変形性股関節症の患者さん…

大腿骨頸部骨折患者さんの退院時歩行獲得率

平成27年度のデータベースを利用して、 当院の大腿骨頸部骨折患者さんのリハビリ実績を調査しました。 平均年齢は実に82.6歳でした。 男女比は 頸部骨折患者さん全体の歩行自立、見守り割合は、 認知症のない患者さんに限定すると、 自立する割合は8…

大腿骨頸部骨折

大腿骨頸部骨折は高齢になると増えるといわれます。 これは発生患者数のデータですが、2030年に向け、患者は増加するという試算がなされました。 大腿骨頸部骨折は、骨折が起こった場所で内側骨折、外側骨折に分類され、骨折の予後については一般に内側…

腸腰筋活動の重要性

変形性股関節症などで、人工股関節全置換術を行った後、回復しにくい筋として、腸腰筋があります。 腸腰筋は歩行時の下肢の振り出しに足関節底屈筋と共同して働いており、健常者でも歩行時に足の蹴り出しを意識させると腸腰筋の筋活動が低下します。 従って…

大腿骨頸部骨折と栄養

大腿骨近位部骨折の手術前後における肺炎発症の危険因子 Jpn J Compr Rehabil Sci Vol 6, 2015 目谷浩通ら 大腿骨近位部骨折の術後合併症として,肺炎がもっとも多く,3.2%という報告があります。国民衛生動向調査2010/2011では,肺炎の受療率は70歳以上の…

健常高齢者への調査

当院で実施したものではありませんが、 良い資料がありました。 まずは、このような機械で、膝を伸ばす力を測定します。 結果を体重で割ると、介護予防の分野では0.4(40%)が階段昇降ができる基準と言われています。 で、その資料ですが、 条件 階段…

可動式免荷歩行装置(プロジェクト)

【アンウェイシステム】 可動式免荷歩行装置アンウェイシステムとは、体にハーネス(ベルト)を巻きそこからワイヤーで吊り上げ、自身の体重を軽くさせる機器です。 力が弱く体を支えきれない患者さんや、ふらつきがある患者さんも転倒の危険のない中で歩行…

転びません

最近は地域や病院でも ”転倒予防教室”なるものがあちこちで行われています。 平成19年の調査ですが、全体の1割程度の方が転倒や骨折により、要介護・要支援に陥っています。 中には転倒によって亡くなられる方もおり、死亡者の8割が60歳以上です。 転倒の場…

変形性膝関節症の術後リハビリ

今回は、変形性膝関節症の人工膝関節全置換術後についてです。 まずは知識として・・・ timed up and goというテストがあります(以下TUG)。 運動器不安定症や歩行バランスの評価として用いられ、簡単なテストです。 46CMの椅子から立ち上がって、3m先…

人工股関節とリハビリ

2ステップテストを以前ご紹介しましたが、 人工股関節置換術の患者さんに対して実施しているものがありました。 上のグラフが術後の2ステップテストの経過です。 . 術後12週まで伸びが見られ、この時期までは回復期リハが必要でしょう。 歩行速度についても…

2ステップテスト

以前、ロコモティブシンドロームにならないようにするため、2ステップテストについてご紹介させていただきました。 絵の下の表は、上から20歳台から70歳台までのテスト結果を身長で割った値です。 普段から、年齢ごとに、この範囲に収まるようにしていただ…

ロコモティブシンドローム

年代別2ステップ値も掲載しました。 加齢と共に歩幅やストライドが減少しますが、 膝の痛みや脳卒中など別の疾患がある場合はさらに低下します。 しかし、活動性を保つ為にも、2ステップ値1.0以上は維持していきたいものです。

六合地区介護予防事業

ヘルスアップ教室はじまりました 初回は評価ということで、作業療法士・理学療法士合わせて5名の体制で伺いました リハ部長の雄姿?です。わかりにくい講演会だったかもしれませんが、皆さん熱心に聞いていただきました 私の講演会で冷えた体を、T君のウォ…