群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

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頚部骨折のリハビリ調査 その2

 昨日の続きです。

       実際に骨折する人の数は?|骨粗しょう症で起きる骨折って?|骨粗しょう症|ORGANON

            頚部骨折の発生頻度は伸びています

 

 大腿骨頸部骨折の患者さんが、回復期リハを終了した後、日常生活活動の得点がどの位になって退院されているのか調べました。平均値で表しますので、わかりにくかったら申し訳ありません。

 

 杖、独歩、歩行器、シルバーカーなど、道具を用いるか使わずに歩く事ができるようになった患者さんの退院時平均です。

 FIMM 80点   FIM(Functional Independence Measure:91点満点)

 FIMC 30点   FIMC(FIM認知項目合計)

 年齢   86歳

 在院日数 77日

 

 歩行に実用性がなかった患者さんの退院時平均です。

 FIMM 66点

 FIMC 26点   

 年齢   85歳

 在院日数 80日

 認知機能が低いと、ADLのできる割合が少ない印象がありますが、認知項目点数には、そんなに大きな差はありませんでした。

 

 歩行可能と不可能者では、平均で14点のFIM運動項目の開きがあります。

 

 頚部骨折においても、歩行機能が高いことがADLの向上に繋がると考えられます。

 

      ADLとは?低下の原因と予防方法についてわかりやすく解説 - LIFULL 介護(ライフル介護)

 

                              記事担当:さかもと