群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。HAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなど、ロボットリハも稼働中。100名超のリハスタッフで365日途切れなく活動中。年200回を目標にブログ更新しています。

人工股関節術後のリハビリ その2

 先日は、FIM運動項目の話をさせていただきましたが、今日は少し実際のADLによっていきたいと思います。

 

 その前に、まず当院の人工関節リハビリの入院患者さんの推移です。

 

 2016年4月入院患者さんからになっていますので、2016年は数例抜けている可能性がありますが、大体このような傾向を示しています。

 

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 多いときで、80例弱ですが、昨年はコロナの影響もあったと思います(そもそも手術数が少ない?)。

 

 患者さんの人数はその時々で社会情勢によって変化がありますが、平均在院日数は毎年短くできていました。

 

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 リハビリ提供時間は7~8単位と、そう大きく変化はないのですが、平均在院日数は確実に少なくなっており、1.5ヶ月を切っています。

 

 このまま行くと、40日を切り30数日に近いうちに到達するのが確実だと思います。当院も在院日数短縮に向け、さらなる工夫をしていきたいと思います。従ってリハビリのための回復期への転院も、一ヶ月ちょっとを想定すれば良いわけです。

 

 さらに、今日の主題のADLですが、まずは歩行です。

 

 当院退院時の状況を見てみましょう。

 

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THA:人工股関節全置換術

 

 こんな感じでした。昨年入院されたTHAの患者さんは、退院時100%歩くことができました。

 

 50数%の方が、退院時、杖等の歩行補助具を使っていたという結果ですが、杖を使うのは股関節保護の目的もありますので、一概に杖がないと歩けない訳ではありません。むしろ人工関節保護のために、積極的に杖を使っていただいている場合もあり、これも含めて5割強の方が、退院時に杖歩行をしていたということです。

 

 患者さんは歩行ができるようになるため手術をするわけですから当然ですが、皆さん歩けるようになって自宅にお帰りになっていますので、ご安心ください。

 

さらに、懸案の靴下をはくことです。これもグラフで示します。

 

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 これも100%ご自身でできるようになっていますが、1割ちょっとの方は、自助具を使われています。

 

 このように、できるかできないかというレベルでみると、皆さんほとんどできるようになります。しかし、この人工関節を長く持たせ、効率のよい体の使い方ができるようになるためにも、回復期リハ病棟でのリハビリは上手にご活用ください。

 

 集団体操や、プール、温泉入浴、歩行ロボットなどが、体力に合わせて利用できます。

 

                            記事担当:部長さかもと