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脳卒中患者の退院時FAC

 こういう歩行自立度の基準があります。

 

 Functional Ambulation Categories(FAC)といいます。

 

 

 一般に、FAC4が歩行自立で、FAC5が外も歩ける位とされます。

 

 脳卒中患者さんの退院時にFACを調べ、日常生活活動の点数と合わせてみました。   

          (赤字部分訂正9/6)

 

 歩行自立度毎に分類して、退院時のFIM運動項目を平均したグラフがこれです。

 

 

 あたりまえですが、自立度が高い方が、FIM運動項目の点数も平均で大きくなっています。

 

 ちなみに、歩行見守りFAC3レベルでFIMM64点

 

 平地歩行自立レベルFAC4でFIMM80点

 

 屋外歩行自立レベルFAC5で、FIMM89点でした。

 

 歩行自立度が屋外自立レベルにまで達すると、89/91(91点満点)ですから、ADLはほとんど自立している状態にまで達していると言えます。

 

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 歩行自立度とADLの関係は深く、歩行自立度が上がればFIMも上がるといえますし、脳卒中患者さんが、屋外歩行自立レベルに達すると、ほぼADLは自立していると考えられます。

 

 ADL自立の為にも、歩行自立度を高めたいものです。

 

                           記事担当:部長さかもと