群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

アルコール消毒の原理と手荒れ

みなさんこんにちは!

理学療法士の池田です。

寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。    

 

新型コロナウイルスの感染者数もいまだ増減を繰り返し、

落ち着かない今日この頃。

 

そんな中で、日常生活において当たり前のようになったのが

アルコール消毒ではないかと思います。

 

スーパーやコンビニの入口、ショッピングモールなどいたるところに

置いてあります。

ご自宅で使用している人もいるかもしれません。

 

私自身、病院でも自宅でも使用していますが、

アルコールでびしょびしょになった自分の手のひらを見て

ふと思いました。

 

「(ウイルスがついていると仮定して)

この手のひらの見えない部分で何が起きているのだろう」と。

 

 

ウイルスは表面構造からエンベロープウイルスとノンエンベロープウイルスの

2種類に分けられます。

エンベロープウイルスの方は脂肪の膜が表面を包んでおり、

アルコールによって膜が破壊されることでダメージを与える事ができます。

 

新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスは

エンベロープウイルスであるためアルコール消毒が効果を発揮するそうです。

 

 

ちなみにノンエンベロープウイルスは、

ノロウイルスロタウイルスが挙げられます。

 

そんなアルコールの脂質への影響ですが、

人間の皮膚にも影響を及ぼします。         

 

皮膚に付いたアルコールが揮発する時に、

皮膚の水分を奪ってしまうため、乾燥状態を引き起こし、

手荒れにもつながってしまうのです。       

普段も患者さんに、

「手荒れがひどくなるから手を洗いたくない・消毒したくない。」

と言われます。

 

私自身も手が荒れてくると、そう思うときがあるので、

ハンドクリームなどでケアをするようにしています。

 

 

いつ終わりがくるかわからないコロナ禍ですが、

アルコール消毒と手のケアをセットにして

上手く乗り切っていきたいところです。

 

                             記事担当部署:PT