群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

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非アルコール性脂肪性肝疾患

 コロナワクチンの2回目接種をして、やはり37.6℃の発熱があったさかもとです。

 年寄りは大丈夫と医師に言われましたが、医師の想定より若かった?ようです。

 

 さて、今日は脂肪肝のお話しです。

 「脂肪肝」は多くの方に知られていますが、脂肪肝は原因によって分類されます。

ひとつは飲酒による脂肪肝で、アルコール性脂肪肝

 もう一つは、お酒を飲まないのに発症する脂肪肝を非アルコール性脂肪肝(NAFL)。

アメリカの肝臓学会ガイドラインではこのように定義されます。

  1. 肝臓に脂肪がたまっている 
  2. お酒の目立った習慣がない 
  3. 脂肪肝をきたすほかの要因がない 
  4. B・C型肝炎ではない

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 この非アルコール性脂肪肝、指摘された方の1/10くらいがNASHに移行します(割合は正確には不明)。

 

 NASHとは、非アルコール性脂肪肝炎の略ですが、肝臓に炎症が起こる病気で、脂肪肝になった人の一部が発症します。

 脂肪肝では、動脈硬化心筋梗塞脳卒中などの危険性が高くなりますが、NASHになると、それと併せて肝硬変や肝がんになるリスクも高まります。

 

 NASHの原因はよくわかっていませんが、糖尿病、脂質異常症、高血圧がある場合は、注意が必要と言われます。

 脂肪肝の原因は、食べすぎや運動不足などによる肥満。また、短期間での無理なダイエットも原因です。

 急激なダイエットは、蛋白質不足を起こしやすく、肝臓に中性脂肪がたまりやすくなります。

 NASHを発症しやすいのは、男性、50歳以上の女性、BMIが23以上、生活習慣病がある、血液検査でALPやASTの値が高い、血小板の値が低いなどの人です。

 

つくば大学の報告では、食事制限による減量よりも強さをコントロールした運動の方が、肝臓周りの脂肪減少量が多いとの指摘がありました。

 

検診などで脂肪肝と言われたら、NASHに移行しないようにするためにも、食事制限よりも、まずは運動を始めましょう。

 

運動強度は3~5メッツ。

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こんな感じです。

 

                              記事担当:さかもと