加速度計で歩行速度の変化を掴みました。
数学はあまり得意ではありませんでしたが、やろうと思うと、人間何とかなるようです。
脳血管障害の患者さんが歩行の際に、SHBという装具を履いて歩行しています。その際に加速度計を腰につけて、変化を観測しました。
加速度計なので、赤い線yは脚が床につくとき(荷重応答期)を示しています。
SSというのは非麻痺側が荷重する際を表し(赤矢印)、ASは麻痺側が荷重する際(青矢印)を表しています。
前方への速度は青い線Zで表しています。
(ちなみに速度は加速度の積分で算出しています)
麻痺側が床に着いた後に、非麻痺側が床に着いた際に比べ、速度の低下が著しいことがわかりました。
荷重を迎える際の股関節角度をよい状態に持って行けないことが、この速度低下の原因と考えます。
歩行時の骨盤附近の速度変化がどうなっているのかは観測できました。これをどう臨床応用すべきか考えて行きたいと思います。