静的なストレッチングは運動前に行うとパフォーマンスを低下させる。
と最近はこれが定説になっています。
試合前に入念にストレッチをして怪我を防ごう・・・というのは
20年前の話。
では、ストレッチングはしてはいけないものなのでしょうか。
そうではありません。
大きな力を発揮しようとしたときに、事前にストレッチングをしておくと、実は怪我につながりやすいという事を把握しておけば良いと思います。
ストレッチングの効果としては最近以下のものが挙げられます。
1.高齢者では股関節、足関節のストレッチが歩行速度を改善する。
体が硬くなっている場合には効果的なようです。
2.習慣的なストレッチには筋力改善効果がある。
筋トレをしない日にストレッチングを行うと、筋肉がつきやすいようです。
3.運動パフォーマンスを改善する効果がある。
週2-3回のストレッチング実施で高齢者の立ち上がり、歩行、バランスなどの改善がみられるようです。
4.ストレッチングは筋をリラックスさせ、良い睡眠に導く効果がある。
5.動脈硬化が改善する可能性があります。
2010年頃から報告されだしたようですが、まだ根拠は不十分なものの、可能性は高いとしているようです。
ストレッチングは筋肉だけを柔らかくしているのではなく、血管の柔軟性も増し、動脈硬化の改善にも関係しているようです。
運動前に行うと問題がでる可能性がありますが、運動した後、運動しない日、寝る前に行うと良いと思います。