群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

社会参加と健康寿命

 人生100年時代と言われることが増えました。長い期間を充実したものとするためには、生涯にわたる学習が必要になることもあります。スポーツ・文化芸術活動・地域コミュニティ活動などに積極的に関わることも、個人の人生や社会を豊かにします。

 

 まずは趣味や稽古をしているか否かで、日常生活の自立割合がどうなるか比較しています。年を追う毎に自立割合は少しずつ下がっていきますが、趣味や稽古ごとを持っていると、自立割合の低下がゆるやかになっています(東京都健康長寿医療センターのデータです)。

 

  

 

 次にボランティア活動も同様で、活動を行っている方は自立を維持する割合が高くなっています。また、データは示しませんが、就業も同様で田舎や都市にかかわらず、就業している方が日常生活活動を維持しやすいと言えます。

 

  

 

 まとめるとこれらは社会参加といわれますが、エリクソンのいうところの、ジェネラティビティの発達(次世代の価値を生み出す行為に積極的に関わること)とも考えられます(ちょっと難しい?)。

 

 高齢者が,成功経験ではなく失敗経験を基にした知恵を伝授したときに,若者からのポジティブな反応を受けることができると,ジェネラティビティが向上することが報告されています。

 

 確かに年長者に成功体験を聞かされても自慢話にしか聞こえません。高田純次さんも言っていましたが、年をとってやっちゃいけないことは、説教と昔話と自慢話だとのこと。そのとおりだと思いました。

 

 話が逸れてしまいましたが、就労を含む社会参加を週1回以上継続することは、自身の生活機能維持に繋がります。

 社会参加も就労しているのであれば、仕方なくお金を稼ぐのではなく、次世代の価値を生み出す行為に関わる事を考えた活動をしているととらえたいものです。

 

                             記事担当:さかもと