今年初めに歩行リハビリ研究会で発表したものです。
脳卒中の片麻痺患者さん限定ではなく、ある程度左右対称に股関節が動くよう調整して、患者さんにはトレーニングを行っていただいております。
股関節の動きだけではありませんが、左右ともに同じような動きができると、効率的な動作ができると言われています。
左右の対称性は介入前後で1.0に近づいており(1に近い方が左右対称)、歩行アシスト介入後は85%まで近づいています。
統計的な有意差はありませんでしたが、アシストを利用した患者さん10例の股関節稼働範囲の対称性なので、股関節が大きく動かせるようになったと考えます。
この結果が、歩行速度で36%up、歩幅で9.7%upに繋がっていると思います。
真ん中の数字は中央値です
昨年は3本の演題発表、今年は明後日が2本目の発表ですが、何回やっても多少の緊張感を持って取り組むことができます。
先輩によく言われました。臨床家は年に一度は発表して疑問を明らかにするべきだと。
昔からリハビリテーション部は、勉強会などを頻繁に開催してライセンスを持たない人も持っている人も一緒に頑張っていました。
このマインドをしっかり次世代に継承していきたいと思います。
追伸
歩行アシストですが、メーカーによるメンテナンスのため、来週から1~2週間、旅に出ます。帰ってきたらまた可愛がってあげてください。
記事担当:部長さかもと