群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

「言語聴覚士が関わる症状」

 みなさんはじめまして。この春より入職しました言語聴覚士です。まだまだ不安な事は沢山ですが、1日でも早く戦力になれるよう、そして患者さんにより良いリハビリが提供できるよう一生懸命頑張ります!よろしくお願いします。

 

 さて、今回は言語聴覚士が関わる症状についてお話ししたいと思います。

 言語聴覚士として働く為には言語聴覚士国家試験を受験し,合格しなければなりません。試験の対象科目は様々で、失語症高次脳機能障害、嚥下障害、発声発語障害、言語発達障害、心理学、臨床医学などがあります。

 

 当院での言語聴覚士のリハビリで多いのは、『失語症』『運動性構音障害』『摂食嚥下障害』『高次脳機能障害』の4つです。簡単に症状をお伝えしようと思います。

①『失語症』…脳の疾患により言語の機能が障害されてしまい、言われたことの理解ができなかったり、わかっているのに言葉が出て来なかったり、文字が読めなくなったり、字が書けなくなったりする症状です。そのため、筆談は困難なことが多いです。知能が低下して起きるわけではなく、脳の言葉を司る機能の障害によるものです。

②『運動性構音障害』…『ディサースリア』とも言われ、発声発語に関係する筋肉が麻痺などの影響により動かしにくくなってしまうため、呂律が回らなかったり、はっきり話せなかったりする症状です。言語面の障害はないため、重度の際には筆談が利用できます。

③『摂食嚥下障害』…飲み込みの機能が弱くなり、食べ物や水分をとるとムセてしまう、もしくは食べると肺炎を起こしてしまう等の症状がみられます。食べられないことは体力低下にもつながるため、気を付けて見ています。

④『高次脳機能障害』…注意障害や記憶障害、空間失認など日常生活を送る上で円滑にするための部分が、脳の障害により上手く機能しない状態になる症状が出ることです。名前の通り複雑な症状が多くあるため、今回は本当に簡単にまとめさせてもらいました。

 

 

 また、私が学生時代の授業で興味を持った症状として、「サヴァン症候群」というものがありました。

 サヴァン症候群は簡単にいうと、知的障害や精神障害自閉スペクトラム症のある人の中であると言われる“ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人やその症状”のことです。例えば、来年の今日が何月何日か訪ねられたら全員がすぐに答えられると思いますが、曜日まで聞かれたらどうでしょう。遡った日付に関しても然りです。自分が生まれた日が何曜日だったか、瞬時には分からないと思いますが、サヴァン症候群の方はスラスラと答えることが出来ます。この特徴の事をサヴァンの中でも特に「カレンダーサヴァン」と呼び、そんな秀でた特徴を持っている方がいらっしゃるのです。

 

          

 

 最近では自閉スペクトラム症をはじめADHDや知的障害についてニュース等で取り上げられる様になりました。苦手な事や得意な事は人間誰しもあります。あることが苦手な人に対してはそれを得意な人が理解し、手助けして補い合っていく社会が当たり前になっていけばいいなと思っています。

 

                             記事担当部署:ST室