この疑問については、以前から使っている脳卒中患者のデータで見ていきたいと思います。
ここで使われているFIMは、日常生活活動の13項目を13点~91点で評価したもので、すべての活動が杖、装具、自助具などを使わず自立していれば、91点満点になります。
まずは、後期高齢者の入院時と退院時のFIM運動項目の平均です。
FIMMの利得は22~3程度出ており、改善を認めています。
次に、前期高齢者ではどうでしょうか。
入院時のFIM点数は後期高齢者とほぼ同じですが、退院時には大きく伸びている事がわかります。
最後に、前期高齢者未満の若年者はどうでしょうか。
入院時から高齢者よりも多くのことができるようですが、退院時の伸びもあります。
しかし、得点の伸びは前期高齢者とほとんど変わりませんでした。
年齢に関係なく、リハビリをすれば効果があるようですが、75歳未満の方は多くの改善を認めているようです。
後期高齢者であっても、改善を認めますが、年齢は75歳未満の方が、より大きな改善がありそうです。
年齢にかかわらず、リハビリがんばりましょう。
記事担当:部長さかもと