タイトル長いです(^_^;)。
人工股関節の手術を行った後、当院でリハビリを行った方々の5年間の推移です。
入院期間などのデータを中心に今回はお話しします。
以前に比べると、術後に回復期でリハビリを行う方が減ってきているように感じますが、腸腰筋を中心とする筋力の弱化や関節の硬さは、歩行を含む活動全般に影響を及ぼしているので、それを改善する事が回復期の存在意義だと考えています。
術後すぐに自宅復帰で大変な思いをするよりも、歩き方、体の動かし方を学んでからの方が、楽に立ち回れると思います。
歩行アシストで10日程度リハビリを行った症例の動画を見返してみると、使用前後の歩幅、股関節の動きが格段に違っていることが見て取れます。
様々な点で、これから検証してみようと思い、医事課からデータをいただきましたので、少しご紹介していきます。
まずは男女比。
圧倒的に女性が多い!
急激に関節が悪くなって手術にいたる方と、何年も痛みとともに生活して手術をされる方とこれは病態でかなり差があります。
でも、女性が多いです(二度目!)
次に年度毎の平均在院日数の変化です。
昨年度は、とうとう40日を切ってきました。
平均で1ヶ月という水準にまで近づいて行くのかもしれません。
短期間ですが、歩き方を改善し、階段や屋外歩行ができるようにして、温泉に一人で入れるようになり、さらには家事動作も含む日常生活関連動作などもできるようになって、さらに自動車運転再開の準備ができると良いですね。
次は年齢別在院日数です。
それほど症例数がないので、過去5年間で示します。
驚くべきは、90歳代が2名いらっしゃいました。
80歳代のリハビリは今では普通に行い、平均在院日数も60日を切っています。
年齢とともに平均在院日数は減っていき、40歳台平均が少し上がっています(両側例が多かったり、人数が少ないことが原因と考えます)。
若年者では早期退院できる可能性が高くなると言えるでしょう。
年々加速する短期間で集中して行うことになるリハビリですが、短期間での効率的なリハビリができるようにご協力をお願い致します。
記事担当:部長さかもと