群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

持久性と自立度

一人で歩ける事は介助を必要としないという点でとても大事なことですが、

バランスが良く、キレイに歩ければ、安定性が高く、自立度が高い・・とはいえません。

 

他にもいくつかの要素があり、

慢性期の脳卒中患者さんを対象に、一日の歩数で歩行能力を分類したものもあります。

 

 

一日の歩数で4つに分類され

 

100 ~2499歩/日   屋内のみ歩行できる

 

2500~4999歩/日   屋外歩行できるが大きく制限される

 

5000~7499歩/日   屋外歩行できるがやや制限される

 

7500     歩/日以上 制限のない屋外歩行ができる

 

というものがあります。

 

また、

 

脳卒中患者の6分間歩行(6分で歩く事のできる距離を計測する)では、

 

屋内歩行にとどまる方は205m以下

 

制限のある屋外歩行ができる方は205-228m

 

屋外を自由に歩行できる方は228m以上

 

6分間で歩けるようになっておく必要があります。

 

         測定はこのように

 

     一般高齢者ではこんな結果です

 

 

 キレイに歩く事や、躓かないようにすることなどに気を遣いがちですが、一日で歩ける歩数や、連続で歩ける歩数、距離などにも目を向けた方が、一人で歩ける可能性も高くなります。

 

 6分間歩行や、一日の合計歩数など、疾患によらず、確認しておいてはいかがでしょうか。

 

 

                     記事担当:さかもと