群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。HAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなど、ロボットリハも稼働中。100名超のリハスタッフで365日途切れなく活動中。年200回を目標にブログ更新しています。

失語症患者さんとのコミュニケーションポイント

 失語症の患者さんは、自分の思っていることをうまく話せない、話していることが理解できない、文字が読めない、文字が書けないなど、その症状は人それぞれ程度が違います。

 

失語症の方とコミュニケーションをとるときの工夫は

 

①簡潔に話す

だらだらと長い文は理解出来ません。

 

②早口で話さない

聞き取れない場合もあります。※必要以上にゆっくり話すことはしません。

 

③何がいい?より AとBどっちがいい?

答えが無数にある質問は失語症の方にとって答えにくい質問です。ある程度こちらが選択肢の範囲を狭めた方が答えやすくなります。

 

④YesかNoか

例えば『体調はどう?』や『どこが痛い?』と聞かれると答えにくいですが、『体調はいい?』や『頭が痛い?』等『はい』『いいえ』で答えられます。

 

⑤文字や絵・写真、ジェスチャー等を併用する

これらをうまく使うことで伝わりやすくなることがあります。

 

⑥本人が話したいときに会話を焦らせない

焦らされると話す意欲がなくなってしまうこともあります。

 

⑦コミュニケーションツールを使う

コミュニケーションノートやスマホのアプリ等を上手く使える人には有効です。

 

 これらの工夫は全ての患者さんに当てはまるとは限りませんが、話し手の気遣いで会話が成立する事があります。会話の内容が分からないときには、『○○のこと?』とある程度推測し徐々にカテゴリーを絞っていくのも良いと思います。失語症の方は伝えたいのに上手く伝わらずストレスを感じている場合があります。相手に伝わらないことは、想像以上に辛く、悲しいことです。

 現在、私が担当している患者さんの中にも失語症の方がいますが伝わったときの患者さんの笑顔をみたときに、とてもやりがいを感じます。

 

 これからも失語症の方が孤立せず、周囲の方と楽しくコミュニケーションをとれるよう、その方にあった方法を探りリハビリを行っていきたいと思います。

 

           筆談のイラスト

                      記事担当:ST田村