先週からコロナ感染者が各地で最多を更新しており、日々感染の恐怖を抱えながら生活を送っているような状況が続いております。「お家時間」も大切にしながら、生活の質を落とさないように、OTとして発信できることはないか模索しております。
今回は当院で行っている吾妻地域リハ広域支援センター業務の一環である、「六合いきいき教室」について報告します。
かれこれ今年12年目を迎えたこの教室ですが、評価や運動指導、体操やコグニサイズ、講話やレクリエーションなど当院の理学療法士・作業療法士が出向き指導を行っております。
今年はコロナ禍での開催ともあり、感染対策の徹底と少人数での開催となりました。
「OTらしい介護予防をしたい」と始めたのが作品作りを通した、活動・参加への関わりでした。
作品作りでは藍染めを行い、作品作りを通して積極的な対人交流を促しました。満足感や達成感が高く、手ぬぐいから始まり、スカーフ、巾着袋、靴入れ等も染めてきました。
しかし藍染めは『3密』を避けることが出来ず、感染対策に対応した個別の作品作りを検討致しました。
そして今回行ったのが「レジン作り」です。
レジン作りは個別で行え、3密を防ぐことが出来ました。初めての取り組みでスタッフ・参加者共に手探り状態で始まりましたが、慣れてくると熱心に制作する様子も見られ、完成したときには「いい作品が出来ました」と皆さん満足した様子でした。
介護予防というと運動、筋トレ、体操など機能訓練をイメージされるのではないでしょうか?「運動といえば理学療法士さん!」もしくは「運動ならリハビリの人」と想像される方も多いと思います。私達作業療法士目線でみると「生活の相談なら作業療法士に聞いて下さい」という心構えでいますが、地域にでたらリハビリ職として一括りになり易く、広報の不足を感じています。
介護予防を通じて活動や参加の視点を持った作業療法の特性を知ってもらい、地域全体に住む方の心と体を元気にしていきたいと思います。
記事担当:OT山口