予定ではシリーズ第四弾
リハビリ病院での痛みの出方と経過について更新する予定でしたが、ここで少々筆休め
しかし!!!
あえて、ここで大事なことをお伝えまします。
人工股関節全置換術という手術は、同じ時期に入院し、同じ手術をされる方が何人もいます。同じ手術だからと、他の方とつい比べてしまいます。
ここまで一般的な話しをしてきましたが、実際は、まちまちです。
術後早い段階の進行具合に差が出る要因にはこのような点が考えられます。
①痛みの程度(痛みの程度は、個人個人異なります。免疫反応の差、術中の手技進行の違い等で異なってきます)
②体格の差(体格の大きさにより、出血量の違いや、手術のしやすさを確保するための傷の大きさにも差が出る場合があるようです)
③罹患歴の差(罹患歴とは、股関節が痛くなってからの期間を表します。これが長く、変形が強いほど、術後の影響が大きくでます。
④術前リハビリの有無(術前にリハビリ、あるいは、自主的に筋力強化やストレッチをしてきた場合、痛みの出方も小さく、リハビリの進行がスムーズな印象を強く受けます)
といった具合に、
とにかく、同じ手術でも様々な要因により、人それぞれ進行が異なります。
なぜこれを大事とするかというと。
患者さんからよく聞かれる質問
「あの人はもうスタスタ歩いているのに、私はまだ痛くて。頑張りが足りないのかしら・・・」
そう、不安になるのです。
周りと比べてしまうのです。
この不安は、疑心を生みます。
自分の頑張りに対してや、リハビリのやり方に対して。
これは、精神衛生上、好ましくない状態です。
リハビリの効果には心理的側面が大きいわけですが、それが悪い方向にむかってしまいます。
そこで、ここに明言いたします。
患者さんも学ぶべきです。
人と比べても動じないように、自分のペースに納得できるよう知識を学ぶ必要があります。
そういった不安が拭えるようリハビリの視点で起こる問題点について細かく記していきます。悩むその時がきたら、改めて読み直して頂けたら何かの役に立つはずです。
では、改めて、次回はリハビリ病院での痛みの出方と経過についてです。
しばしお待ちを。
記事:山﨑