高齢の脳卒中患者へのリハビリの効果は、若年者と大きく変わらないという論文を以前、ご紹介しました。
当院はどうなっているんだろうという疑問がありましたが、今回初めて検証できました。
実績指数導入以降、当院を退院した患者2000例以上を対象とした
(回復期リハ病棟の対象となったすべての疾患の患者さんが入っていますので、脳卒中だけではありません)
確かに、50歳未満の若年者で、退院までの日常生活活動の取得点数は高いと言えます。
年齢が高くなる毎に、入院中に得られる日常生活活動・運動項目の得点は、少しずつ低くなる傾向にあります。
しかし、年齢層が高くなっても日常生活活動の入院中に得られる得点は、それほど大きくは低下していません。
なので、高齢だからといってリハビリをあきらめる必要はないでしょう。
家族があきらめたら本人がその気だったとしても、効果は出にくくなるかもしれませんよ。
記事担当:部長さかもと