「ニート」とは、「運動ではない日常生活で発生する熱量(Nonexercise Activity Themogenesis)」のことです。
運動ではないが、家事やオフィスワーク、立ったり座ったりといった動作など、無意識の活動で消費する熱量を指します。
実は運動以外にもエネルギー消費に大きく貢献する「ニート」が、注目されています。
日本でニートといえば、仕事をしていない「若者無業者」を連想しますが、今回紹介するニート(NEAT)はまったく別物です。
1日の消費エネルギーは、大きく基礎代謝(約60~70%)、NEAT(25%)、食事(10%)、運動(5%)に分けられますが、基礎代謝に次いでNEATはエネルギー消費が高い。
サイエンス誌に「太っている人はやせている人に比べて、1日に164分間座っている時間が長い」という研究が発表されましたが、
これは歩行に換算すると2時間程度の普通歩行、早歩きで70分の運動量となり、1週間で2,450キロカロリー。
フルマラソンに匹敵する消費エネルギーとなります。
NEATを増やす工夫
- 背すじを延ばす
- ペットと散歩する
- 腕を上げる
- 大股を意識して歩く
- 朝、新聞・郵便物取りなど、何でも自分で動く
- 通勤で、バスや電車の一駅分を歩く
- 駅や歩道橋など階段を使う
- 職場でも3階くらいならエレベーターは使わない
- 休日は家のそうじや車のそうじをする
- 職場でパソコンを使用する場合は、立位で行う
- 立ってテレビを見る
運動嫌いな人ほど、「座る時間を少なくする」ことが大事です。
座っているより立って活動する時間を延ばすだけで、エネルギー消費量は飛躍的に伸びます。
立って活動を心がけたいですね。
記事担当:部長さかもと