自転車の安全利用促進委員会が先月発表したランキングは、衝撃的なものでした。
全国の都道府県別、中高生の通学時における自転車事故発生件数についての調査・分析です。
今回ぐんま件は中高生ともに全国ワースト1。高校生に限っては5年連続ワースト1という不名誉な結果となりました。
自転車の安全利用促進委員会では、中高生ともに1年生の事故が多く、しかも5,6月が多いということで、早めの安全教育を行う事や品質の高い自転車を利用することが提唱されています。
自転車事故は多いですが、自転車が加害者になることは他県よりも少ないようです。
ドイツや北欧などでは、エコロジーの気運の高まりもあり、自転車の利用頻度が増えています。
しかし自転車専用レーンなども整備され、安全に配慮したまちづくりがなされており、これにより自転車事故が減っている国もあります。
群馬県は免許保有率が首位、一人あたり乗用車保有台数2位、県内に自動車産業も有しており、車に関心の高い県民性だと思います。
最近はコロナウイルス対応についてのニュースが増え、対応に苦慮するところではありますが、落ち着いたら交通インフラの整備に各自治体は取り組んで欲しいものです(都市部を中心に)。
余談ですが、当院に入院している10代頭部外傷の患者さんは、多くが自転車乗車中によるもののようです。
見た目にこだわる10代なので、難しいかもしれませんが、自転車乗車時のヘルメットの着用も推奨したいと思います。まずは自分の身は自分で守ることが大切です。
記事担当:部長さかもと